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イケメン戦国 ー とおまわり ー

第2章 気づき


今日もひいろは、化粧もせず、濃い紫色の着物に黄色い帯を締め、着飾ることなくいた。
俺の少し前を、背中の中ほどまである髪を揺らし歩いている。時折、微かに甘すぎない花のような香りが俺の鼻をくすぐる。

ひいろ「こちらへどうぞ」

ひいろが案内した部屋は、広い庭に面した方の障子が開け放たれ、気持ちのよい風が入ってきていた。中では、先程の番頭が酒や酒の肴を用意している。

番頭「光秀様、こちらへ。」

庭が1番よく見える場所へ案内され、対面するようにひいろも座る。俺の前には数本の酒と肴。ひいろの前には、赤い毛氈の上に墨がすられた硯と、数本の筆と絵皿、紙が数枚置かれている。


番頭が俺に杯を持たせ、酒を注ぐ。

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