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イケメン戦国 ー とおまわり ー

第2章 気づき


黒い髪、黒い瞳。眼鏡をかけ、何を考えているか分からない、表情のない顔。

光秀「……佐助……」

ことねと共に500年先の未来からきたと言う男。
今は上杉謙信の忍として、ことねの友人として、安土の者達とも少なからず縁(えにし)が結ばれている。

まさかと思い、俺はもう一度男の顔を見る。
身体の造りや全体的な雰囲気は、あやつによく似ている。が、この男の方が背が高く、年も10位上に見えた。

男「はじめまして。今は主にひいろ様の絵に関わっております、番頭でございます。以後、お見知りおき下さいませ。」
声も佐助よりも低く、さらに落ち着きのある感じだった。

この店の者は、主以外は殆ど名前を明かさぬ。人前では役割で互を呼び合い、無駄口も無駄な動きも殆どない。手代や丁稚、小僧に至るまで、それは守られている。裏の仕事に関わりがあるからなのか?どのような躾がされているのやら…興味が湧く。皆、綺麗な着物を着て肌つやもよい、店からの扱いもよいのであろう。

ふと、そんなことを考えていた俺を、吉右衛門の声が呼び戻す。

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