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【文豪ストレイドッグス】愚劣なる恋愛詩

第15章 【R18】Body moves(中島敦)


 早くしろ、とばかりに手を挙げた彼女のシャツを脱がせると、確かにじっとりと湿っていた。

 彼女が中に下着を着ていたことに安心したのもつかの間、手を挙げたままの彼女に僕の心拍数が上がる。

「いや、その…深愛さん?これ以上はまずいと言いますか…その、僕の理性とか…。」

「んー…。」

 これは理解していないな、と。

 ハハハ、とから笑いを漏らすと、僕は彼女から目をそらしながらそれを脱がせる。

 換えの着替えを渡すと、一瞬。

 一瞬彼女の肢体が目に入って。

 前は自分で拭いたらしい彼女が背中を拭くように僕に頼んだときは、もう理性は半壊だった。

「…痛くない?」

 平静を装って彼女に話しかけると、彼女は「ん。」と応える。

 そして、核爆弾級の発言を投下した。

「…敦…。」

「ん?」

「勃ってる。」

「んんんっ!」

 きづいてほしくなかった、と。

 肩越しに僕を見た彼女の視線が、僕のズボンのチャックのあたりに注がれているのを見ながら思う。

「…襲う?」

「ハイ?」

「…だから…。」

 間違えた、これは核爆弾じゃない、水爆だ。

 額に手を当て、僕はなんとか理性を保つ。

「…いや、深愛風邪引いてるし…。」

「敦に移すから平気。」

「なにげにひどくない?」

 くる、と振り向いた深愛は、もちろん上半身裸で。

 ぶっつん、と僕の理性が派手な音を立てて切れた。
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