• テキストサイズ

【文豪ストレイドッグス】愚劣なる恋愛詩

第4章 【R18】Into you (中原中也)


「あっ、やっぁ…はっ、ぁん!」

 水音と肌のぶつかる音が響き、中原はギリリと唇を食いしばる。

 ギュンギュンと締め付けてくる胎内と、大きく膨らむ中原がせめぎ合うように互いを擦り付ける。

 枷がはずれたように中原の上で踊る深愛の尻を掴み、下から突き上げながら、赤く火照った深愛の目尻に浮かんだ涙をなめとるように上半身を起こす。

 普段はあまり攻めに転じることのない深愛が、真上で乱れているという事実が、中原を高みへと誘っていく。

「はっあっ、ちゅ…や、さん!」

 腰を回しながら中原にキスを強請ってきた深愛の舌を、自らの舌で絡め取りながら、中原は思わず笑みを漏らした。

「くっ、ふ、あ…深愛っ…、たまには上ってのも、なかなかだろ…っ!」

「んっ、ぁっ、やっ…!」

 よくない、と言うように首を振る深愛は、どこからどう見ても快楽に支配された無力な女だ。

 その華奢な背中をかき抱けば、応えるように首に腕が回る。

 若干弱くなった律動に、中原はじれたように深愛を押し倒した。

 きゅっと絡められた脚を背中に感じながら、中原は先ほどよりも激しく律動を再開する。

「ひっ、あっ…うぅぅんっ、やっ、ら、めぇ…っ!」

「くっ…はぁっ、駄目ってこたァ、ないだろォ…?気持ちよさそうによがりやがって…っ!」

 ぶんぶんと首を振りながらも、彼女は益々高い嬌声を上げて、真っ白い首筋を中原にさらす。

 それに思い切り吸いつきながら、中原は囁いた。

「深愛…っ、そろそろ…イく…ぞ!」

「ひっ、ぁん!やっ、あぁぁっ…!」

 中原がギリギリまで腰を引き、深愛の中に勢いよく入り込む。

 引き締まった腹筋がブルブルと震え、目下で深愛がビクンッ、と痙攣した。

 ぎゅうっと締め付けられ、中原はその白濁とした欲を愛しい女の中に吐き出した。
/ 133ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp