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【文豪ストレイドッグス】愚劣なる恋愛詩

第25章 Sweet but psycho(太宰治)


 バタンッと自室の扉を開け、ほとんど鍵を壊すように隣室の扉を開けた。

「だっ…太宰さ…!?」

 真っ青になった彼女の服ははだけ、薄桃色の秘部を隠すように腕と脚を動かす。

「あの…太宰さん…!」

「嗚呼、もういい!もういいから!!」

 まだ何も口にしていない彼女を半ばキレた状態の私は勢いよく押し倒した。

「いいから私を受け入れて…!」

「だざ…あっ、は…ぁあ…!!」

 ズップリと、薄い布すらつけない私自身が深愛の蜜壺に沈められた瞬間。

 チカチカと世界が点滅した。

 ピクンッと少し痙攣した彼女が、私の背に腕を回す。

 噛みつくように唇に吸い付けば、ネットリと湿った唇が絡み付いた。

 ズンッと彼女を押し上げるように突くと、ひっ、と小さく悲鳴を上げた。

「太宰さ…まって…!ぁあっ…!」

 自身に絡みつく愛蜜に、もう制御は効かない。

 おかしい。

 なんでこんなことになってるんだと、自問する。

 こんなはずじゃなかった。

 これは手にいれてはいけないものだったのに。

 けれど一度それに身を沈めてしまえばもう抑えなど効かない。

「待てるわけが…ないだろう…!?」

「いやっ…あっ…なん、で…ぁあっ、きもち…ぃ!」

 繰り返し刻まれる律動が彼女の声を奪い去る。

 這い上がるような快感が私を支配し、そして。

「ごめ…深愛…!!」

 彼女の名前を呼び、私は一度目の絶頂を迎えた。

 しかし、長いこと押さえつけていた欲望は、とどまることをしらない。

「…すまないけど、もう一回…。」

「ん…。」

 蕩けるようにこちらを眺める彼女にはもう、背徳感などないのだろうか?
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