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【文豪ストレイドッグス】愚劣なる恋愛詩

第20章 Kiss me quick(太宰治)


「……………え!?なに、今の。ものすごいショックなんだけども!」

 思わずフリーズしてから、ショックで真っ白になった。

 今晩覚悟してろなんて思ったけど、どんなに覚悟したって今のは傷つくからね!?

「触られたくないとは、一体私何をしてしまったのかな?」

「治、顔が黒い。」

「今どうやって触ってくださいと言わせようか悩んでいるところだよ。」

「んなっ…!そ、そういうことじゃない!」

「じゃあどういうことさぁ!!」

 私はムキになって深愛に抱きつく。

 真っ赤になって否定しちゃうあたり。

 それ襲ってって言ってんの?

「もう!やめて…ちょっ…耳なめないで!……やっ…。」

「ほらほらー、素直になり給えよー。」

 まるで殿様が女中の帯をくるくる説いていくような強引さ。

 …なんて冗談はさておき、私は割と本気で焦っていたのだろう。

 するっとシャツの中に手をいれると、かなりの強さで叩かれた。

「もう!やめてって言ってる!」

「っ、なんでさ。それに触られたくないって結構傷つくのだけれど!」

「だってムラムラするんだもん!!」

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