rain of jealous【黒バス/ナッシュ】
第1章 rain of jealous
「は、ぁ・・・」
ナッシュは名無しのTシャツを再び捲し上げると、両胸を揉みしだき、乳房に鳥肌が立つまでそれを舐め回した。
同時に、自分もチームの中で、立場的には名無しと同じ具合にあることを口にしながら・・・。
当然、彼女と違ったのは、ナッシュはその状況を楽しんでいたということ。
シルバーの追求に煩わしさは重々感じていたけれど、それはつまり、自身に名無しの名残が漂っていることも自ずと証明していたのだ。
顔を合わさない日だってある・・・それでも、他人が違和感を持つほどということは――。
「一人の女のそれが一定続いてるってことだ・・・だからあいつらもわざわざ口うるさく聞いてくるんだろうが。そのあと決まって言う台詞が一晩貸せと来れば・・・――クソが・・っ」
ナッシュは名無しの上肢に舌を這わせながら、彼女が大きく見当違いを起こし、想像を飛躍させたことに苛立ちを見せた。
この期に及んでも口にするのは、自分ではない他人の・・・女の話だ。
まあそれだけ、名無しがいまだに他の女の影に神経を尖らせていたことにはなるのだけれど・・・そう思えば悪い気分はしなかったのが、ナッシュのまた本心でもあった。
ただ、拗ねる様子は可愛く思うも、投げやりな態度で愛撫を受けている名無しを見下ろすことだけは、彼の気に障っていた。
互いに疑われていることを、互いだけで秘め事を共有する・・・蜜な関係であることに置き換えられる余裕が、名無しにはまだなかったのだ。
ならば、それを置き換えさせるのが、今のナッシュのやるべきことだった。
「ナ、・・んん・・・っや・・、やめ・・」
「・・・はぁ・・。・・・自分だけだと思うなよ?・・・染み付いてるのは、オレも同じだ――」
「!ッ・・・・」
浅い座り姿勢だった名無しのそれを、少しだけ深いものにするべく無理やり腰を掴む。
ナッシュが彼女の足首を掴んだのは、広がっていた足をより開かせ、更にはソファの上に踵を乗せさせる為だった。
まるで執着心を剥き出すかのように、名無しの陰部に緑緑とした色の目を向ける。
ナッシュは顔を近付けながら、彼女の生白い内腿にきつく跡を残した。
そこを数秒に渡って舐め回しては、やがてじっとりと自らの舌を、陰部そのものへと宛がった。