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名探偵である彼等二人と歩むあの世界とは…

第1章 ※原作より過去に戻る


まぁ…何にせよ大きな力がこの世界に深く影響しているのは確かなようだ、しかし良かったじゃないかマスター。君の事件に巻き込まれる不運な体質は必然的なモノと言うだけでも大きな収穫と言えよう!そう大笑いして伝えて来るモリアーティに「気付きたくなかった」と項垂れる。そして野次馬の話しで人が銃殺されていると聞き、当たっていた名推理に泣きそうになった。

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家に帰り、夕飯の支度をする。因みに今日はエミヤや玉藻。清姫からご教示して貰った料理である、流石は料理上手なサーヴァント達だ。味は素晴らしく絶品だった。しかし玉藻や清姫は「ご主人様(マスター)/旦那様(マスター)の愛妻手料理は私がお作りしますのに…」と少しばかり不貞腐れていた気がする。しかし二人にも私の手料理を食べて貰いたいからと照れくさそうに笑って伝えれば、恍惚とした表情で体をくねらせて「まぁ、ご主人様(マスター)ったら…そんな!玉藻、幸せですぅ!一生ご主人様(マスター)と添い遂げさせて下さいまし?」と玉藻に勘違いされて「旦那様(マスター)今のは求婚と思っても宜しいのでしょうか?宜しいのですよね、ねっ?ねっ?」と清姫にヤンデレ発言されてと中々濃厚でお熱いご指導を受けたように思う。

「まぁ…一番厳しかったのはエミヤだったけど、楽しかったな。カルデア生活…」

妹や弟である立香が正式なマスターだけれど、血筋を受け継いでいる私や神引きとされたガチャ運に恵まれている私は良く回してと立香に駄々をこねられて、召喚ガチャをしていたりした。だから彼、彼女等も私をマスターと認めてくれていたりして…薄くではあるが令呪はあったりした。

「帰りたいのかね?」
「…ごめんなさい。ホームシックになっちゃったね」
「いや、構わんさ…立子は一人で抱え込む性格だからそう言った発言をされると私は嬉しい」
「ありがとうございます…」

魔力はあった、けれど才能には恵まれなかった。立香は皆普通だと言っていたけれど私としてはあの秘められた膨大な魔力に畏怖の念すら感じてしまう。彼、彼女が前向きで何より優しくて正義感が強くて……味方で良かったと思えた。逆に言えば私には立香が眩し過ぎたと言うのがあり、突き進む彼、彼女の背中を追う事に躊躇い死ぬかも知れない。世界が変わってしまうかも知れない…その一つ一つが重くのしかかり私には無理だと早々諦めてしまった。
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