第12章 尾行ブラザーズ
ガクリと落ち込むカラ松を横目におそ松は話を続ける。
「あのカラ松大好きななみえちゃんがだよ?その後にあの機嫌の良さだ、おかしいと思わない?電話は偶然だったとしてもあれは絶対俺達に隠れて何かしようとしてたんじゃないかと思うんだよ、以外とアクティブだし何だかんだでやらかしちゃう子だしね」
「ふーん…それでどうするわけ?」
「今日一日なみえちゃんを尾行すんの、俺達暇な時間だけはたっぷりあるからな♪それにもしもって事もあるかもしれないし、俺達兄弟以外の他の野郎に汚されたらって考えるだけでゾッとする」
落ち込んでいたカラ松がゆらぁりと立ち上がる。
「同感だなおそ松、もしそんな事があったらオレはそいつを殺す…地の果てまで逃げても追い詰めて殺す…そしてなみえを殺してオレも死ぬ!」
「ちょっとぉ!?怖いんだけどカラ松兄さんそんなキャラだっけっ!?病みはじめてるよねー!」
「おいトド松、お前らだって脱童貞する前に他の野郎に汚されたくねぇだろ?以外と潔癖な所お前チョロ松と似てるもんなぁ?」
「当たり前でしょ!ボクがする前に他の奴で汚れちゃうなんて許せないよ、そんな奴いたらもう社会的に抹殺するしかないよね♪」
黙って聞いていたチョロ松も賛同する。
「やっぱり僕達が行動を逐一見張るしかないよね、本当なら監禁して繋いでおきたいところだけどさ、そんな事したら嫌われちゃうのも嫌だしね」
「なっ?そういう事だから、お前も行くだろ?一松」
「うん…勿論行くに決まってるでしょ」
「そうと決まれば準備するぞ!!いいか、絶対に悟られるなよ、それはそうと十四松まだ寝てんの!?」
この状態でも高鼾で寝ている十四松を見て呆れたようにおそ松は見る。
「ボクが起こすよ♪」
ユサユサ揺すりながらトド松は十四松を起こす。
「十四松兄さん起きて~、あっなみえちゃんがマッパダカーニバルでリンボーダンスしてるよっっ!?」
「どっせーいっっ!!おはよんろくさんのゲッチューッッ!!アハハハハーッッマッパダカーニバルゥッッ!!」
「「「それだけで起きるとかマジかよ…」」」
「そんなもんやってたら俺だって見たいわっっ!!」
十四松がハイテンションで起きた所でまだ時間はある。