第11章 初めては視線と共に
腰にきてたから心配だったけど一晩寝たら身体にそれほどダメージはなかった、若いって素晴らしい♪
朝御飯を用意して起きてきたお兄ちゃん達に聞いたら、カラ松お兄ちゃんが意識のない私を担いでお風呂に連れていって、おそ松お兄ちゃんが身体を洗ってくれたんだって…。
なぜかその日はカラ松お兄ちゃんもおそ松お兄ちゃんも私にべったりだった、家事に関しては出来る事は一人でやっちゃいたい私としては、手伝ってくれるのはありがたいのだけど…ちょっとべったりし過ぎ…。
さすがに意識なくしちゃったから、日を跨いで次はチョロ松お兄ちゃんと、出来ればだけど一松お兄ちゃんも脱童貞予定、おそらく十四松お兄ちゃんとトド松お兄ちゃんも日を跨いでかな…一日置きか…まぁ、こうなったらなるようになるしかないよね。
大した出来事もなかった一日が終わって次の日…。
私は朝から家事に勤しむ♪学校始まる迄にはこの生活に馴れないとね。
『ふぅ…今日はチョロ松お兄ちゃんとだ…先にやる事やっておかないと…明日の仕込みと…あっ!そういえば夕方からタイムセールだ…玉子買っておかなくっちゃ』
一人で買い物はお兄ちゃん達に止められてるからなぁ…誰かいないかな…ん~…なんで誰もいないの?あぁもう、早く行ってスタンバってないと…スーパーの安売りセールは戦場なのよ!!
どうしよう叱られるかな…でもセールの魅力には勝てない、一人で行くとしよう、ツナギの上に割烹着、髪の毛はキャップの中に入れて目深にかぶる…仕上げはマスク、ぱっと見た目カッコ悪いし怪しいけど仕方ない、自分を守る為よ。
『いってきます…』
誰に言うでもなく、鍵を掛けて家を出るとスーパーに向かう、到着して売り場に行くと既にセール目当ての主婦やおばちゃま達が今か今かと待ってる、マスクをずらして私も参戦すべく待機する、一人二個までだからしっかり確保しなくちゃっ!カランカラン高い音のハンドベルが鳴り拡声器でタイムセールの合図!
『うぉりゃーっっっ!!!負けるかぁっ!!』
気合いの雄叫びとともに突撃するっ!やったぁ二個確保♪横から奪おうとする図々しいおばちゃまを避けながらレジに並ぶ、買わないとまだ自分の物じゃないからね、油断大敵!!
『玉子ゲット~♪とっとと帰ろ』
帰り道、商店街の例のアイドルさんのいる魚屋の前…あれは…お兄ちゃん達?揃いも揃って何してるんだろ…。