第11章 初めては視線と共に
「なみえちゃん?兄ちゃん達をおいてどこ行くの?」
え~と…どうにも居心地が悪いなんて言えない…。
『ん~…部屋に戻ろうかなって思って…』
「え~?別にここに居ればいいじゃん?」
うっ…、逃げれなーい!!仕方ない…。
『そ、そう?えっと…ところでお兄ちゃん達?私に何かついてる?あんまり見られると落ち着かないんだけど…』
ちゃぶ台の前に座り直しながら聞く。
「ありゃ、ごめんな?なみえちゃんがあんまりに悩殺的過ぎて兄ちゃんみとれてたわ♪」
「うん…理性殺しにかかってきてる…」
「本当だよね~、煽ってるとしか思えないよ?」
「確かにね、見てくださいと言わんばかりだよね」
「ちなみにそれ、ビミョ~に透けてまっせ!」
『えっ!?うそぉ…透けてる?ねぇ?どこがっ!??』
うわぁ…////マジですか…、思わずクッションを抱いて後ずさる…、あれ?後ろに障害物なんてあったっけ?後ろを振り向くとカラ松お兄ちゃん?そんなところにいたっけ?
「なみえ…ブラザー達を誘惑するなんて…とんでもないリトルデビルだ」
『ち、違うよ!!誘惑なんてしてないよ!?』
も、もうダメ…恥ずかしくて死にそう…////こうなったら部屋に逃げよう!!そうしよう!!立ち上がろうとしたら後ろからカラ松お兄ちゃんに引っ張られて、胡座をかいた膝の上に座る形になった。
に、逃げられない…後ろからホールドされて耳元で囁かれる。
「そんなに見られたいなら…ブラザー達に見られながらでもオレは構わないんだぜ?そうだなぁ…可愛いなみえが気持ち良くなってるところを是非見てもらおうじゃないか…」
『あ…ひゃうん…耳元はらめぇ…////』
ゾクゾクする…何?これ…お兄ちゃん達に見られながら?考えただけで興奮しちゃうのはなんで?私…どうしちゃったの…。
『ひ…あ…あぁ…お兄ちゃん…私…おかしいの…身体がゾクゾクしちゃうよぉ…』
「なみえ…まさか見られながらが興奮するのか?フッ…意外だな…そういうことだが、どうする?ブラザー?」
「「「「「おなしゃーっす!!!」」」」」
「そうと決まれば場所変えだな、オレ達の部屋に移動だ、誰か先に布団敷いてきてくれないか?」
「ハイハーイ!!敷いてきマッスル!!」
「後この調子ならバスタオルも敷いておいた方がいいな」