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【おそ松さん】この恋心を受けとめて

第10章 不自由?しょうがないよね


「おかえりって十四松っ!くさいっ!お前またドブ川泳いできたのっ!?」

「くっさっ!!十四松兄さん早くシャワー浴びてきなよ!」

「十四松、そのデンジャラスな香りを流してこような?」

今までまったく動きのなかった一松お兄ちゃんが…膝を抱えたまま壁を向いて転がってる、身体がプルプル震えてる…顔を見ると笑ってるのか何なのかよくわからない顔になってる…大変!!臭いにあてられたのかな!?

『だ、大丈夫!?一松お兄ちゃんっ!大変!臭いに鼻がやられたのかなっ!?おそ松お兄ちゃんどうしよう!?』

おそ松お兄ちゃんを振り返ると、なぜだかお腹抱えて笑ってる…とにかくこの臭いをなんとかしなきゃ!!一松お兄ちゃんの鼻をつまんで、十四松お兄ちゃんを見た。

『十四松お兄ちゃん…その臭いだけはダメ…お願いだから早く洗ってきて!!』

「えっ…、あ、あいあい!!洗ってきまっすっ!!」

びっくりした…何をしたらあんな臭いになるのかしら…私はお兄ちゃんの鼻から手を離した。

自分のクッションを持ってきて、今だ転がったままの一松お兄ちゃんの頭をのせ、枕変わりにした。

『これで大丈夫ね…とんでもない臭いだったもの…悶絶するのも仕方ないわよね』

「あー笑った笑った♪父さんの三日分の靴下の臭いを100倍濃縮って、兄ちゃんツボったわ~てか、嗅いだことあんの?」

『えっあるわよ?もう…笑い事じゃないわよ』

「まぁ、十四松もわざとじゃないし、悪気なんかちっともないからね、ただドブ川バタフライしてきただけだろうし、許してやってよ」

『べつに私、怒ってるわけじゃないよ、臭いさえなんとかしてくれればいいわけだし』

「あいつちゃんと臭いとれたかな…僕ちょっと十四松の様子見てくるよ」

そう言ってチョロ松お兄ちゃんはお風呂場へ向かった。

「そういえば…なみえは意外と匂いに敏感じゃなかったか?オレに近い時はいつも匂いを嗅がれてる気がするんだが…気のせいか?」

『へっ!?えっ…あ、そんな事ないよ?カラ松お兄ちゃんの匂いを堪能…いや、嗅いでないから大丈夫!いつも良い匂いだよ』

「フッ…そうか、それなら良かった」

『あっ!もうこんな時間、お兄ちゃん達お腹空いてるなら晩ご飯にするけど、どうかな?』

「「「「食べる!!」」」」

『じゃあ、後はカツを揚げるだけだから、ちょっと待っててね♪』
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