• テキストサイズ

【おそ松さん】この恋心を受けとめて

第10章 不自由?しょうがないよね


ん~…晩御飯までやる事ないなぁ、 居間で新しいメニューでも考えながらお兄ちゃん達の観察でもしてたほうが面白いかな?そうと決まればなんか楽しくなってきた。

私は青いパウダービーズのクッションとiPadタブレットと雑誌を持って居間に向かった。

居間に入るとお兄ちゃん達はそれぞれ寛いでる、さて私も観察しながら寛ぐとしましょうか♪

壁側にクッションを置いてそこに座る、ここからならお兄ちゃん達全員が視界に入る。

おそ松お兄ちゃんはスポーツ新聞読んでる、カラ松お兄ちゃんは手鏡でパーフェクトフェイスを見てる…大丈夫!どの表情でもかっこいいから、チョロ松お兄ちゃんは履歴書を書いてる、一松お兄ちゃんは反対側の壁が定位置なのかな?そこに膝を抱えて座ってる…動きがない、トド松お兄ちゃんはまだ寝てる。

タブレットを操作し、考えるふりをしながらチラッと見る…あれっ?お兄ちゃん達がこっち見てる…もしかして逆に観察されてるとか?ないない、とりあえず何かアクションが起こるまで料理ブログでも検索しよう。

ふむ…この料理研究家のブログは解りやすくて読みやすいし写真も綺麗…これなら簡単に作れそう、チラッ…動きがないし…やっぱりこっち見てる、なぜに!?ずっと見てるわけじゃないよね?

そ、そうだ、動画でも見よう、そうしよう…イヤホンを取りだしタブレットに付ける、ニッコリ動画を開くとボカロ曲の歌い手さん動画を見る、あ、この曲良いなぁ声も合ってて最高。

座ってるのもしんどいからクッションを抱いて寝そべる、いい曲だなぁ、覚えたいからリピートにする、チラッ…見てない、よかったけど…誰も動きがないのね、あ、あれだハシビロコウって鳥のようね、確かまったく動きがない鳥だったはず、動画で探すとあった!早送りしてるのにまったく動かない。

『ブフォッ!ヤバイ…に、似てる…』

あ、ダメ、ツボに入った、ダ、ダメ…笑ったら…耐えるのよ私…でも…チラッ…同じ位置、同じ格好で皆こっち見てる…そっくり、もう、ダメ。

『はひぃっ!!ん…くっ!』

肩が震える、部屋に戻ろう…これはダメだ…。

だって…目の前で笑ったらなんか申し訳ないし…本当ちょっとは動いてよ…お兄ちゃん達、立ち上がりバタバタと部屋に駆け込み襖を閉める。

『アッハハハハ!!キャハハハハハハハあー…あれはあかんマジでアハハハハハ…………』
/ 118ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp