第10章 不自由?しょうがないよね
「へぇ?ちょいとお仕置きが必要かねぇ、なぁ?カラ松お前はどう思う?」
「フッ…愚問だなおそ松、お仕置きするなら同じ事を二度としないように報復も出来ないほど徹底的にだ」
お兄ちゃん二人の雰囲気が変わった?
「チョロ松と一松はなみえを連れてここから離れてくれ」
「OK ! なみえちゃん、買い物行く途中だったんでしょ?兄さん達はまだあいつらに用があるんだって、僕達が付き合うから行こう」
『えっ?いいの?わかった行こ、じゃあお兄ちゃん達また後でね♪』
私はチョロ松お兄ちゃんと一松お兄ちゃんに手を繋がれて路地裏から出た。
「まったく、ちょっと待っててくれたらこんな目に会わなかったのに、なみえちゃんはもっと自分がどう見られてるか知ったほうがいいよ、特に異性にだけどね」
チョロ松お兄ちゃんのお説教…私を心配してるからだろう、反省しなきゃ…。
「本当…おれ、寿命が縮んだ気がする…」
『ごめんね…お兄ちゃん達に迷惑かけちゃったね、もっと気を付けるね』
「まぁ、無事だったんだからいいよ」
「…だよね」
スーパーは商店街を少し歩いた所にあった、必要な物を買うとお兄ちゃん達は荷物を持ってくれた、なんだかんだ言いつつもやっぱり優しい。
家に帰る途中でおそ松お兄ちゃんとカラ松お兄ちゃんと合流した。
『お兄ちゃん達、もう用事は済んだの?』
「あぁ、もう大丈夫だぞ、なみえは怪我とかしてないか?」
『私は大丈夫…迷惑かけてごめんね、今度から気を付けるね』
「だから言っただろ?危ないってさ、外に出る時は絶対に一人で出歩かない事、兄ちゃんとの約束な♪」
『はぁ~…買い物にも自由に行けないなんて不自由だよぉ?急な買い物とか用事がある時はどうしたらいいの?』
「誰か絶対家にいる、そんな事言って変な奴等にまた襲われたいの?」
『絶対いやっ!!あの不良達、私の胸を揉もうとしてたんだよ!!気持ち悪くて嫌悪感しか沸かなかった…お兄ちゃん達以外は私無理~!もう絶対無理だからぁ!』
「それでいいんだよ♪なみえ」
おそ松お兄ちゃんが頭を撫でてくれた、不思議だよね…気持ちいい。
「オレもカラ松ガールを待つのは少し自粛してなみえの側にいなくてはな」
『カラ松ガール?』
「「「なみえちゃんの事だよ!」」」