第9章 六つ子兄弟会議
『私はカラ松お兄ちゃんが一番好き!それは今も変わらない、だってずっと片想いしてたんだもん…けどね、ここに来てから…ううん、ここに来る前からカラ松お兄ちゃんに兄弟の話を聞いてた、きっと素敵な兄弟なんだろうなって思ってた、来てみたらもっと素敵なお兄ちゃん達を私は大好きだよ…だから決心がついたの、こんな私をはしたない子だって軽蔑する?それとも…受け入れてくれる?』
それまで黙って聞いていたおそ松が静かに口を開く。
「なぁ?女の子にここまで言わせてさぁ、お前らはどうなの?俺もカラ松も心は決まってるよ軽蔑なんて勿論しないし、むしろよく決めてくれたと思うよ、俺達六つ子の修羅場を回避出来るんだぜ、だからもう一度聞く、お前らはどうなの?」
「あー…もう、分かったよ、お互いが傷つけないで済むならそれに越した事はないし、僕も賛成、今川焼ぐらいで死人がでそうになる僕達にはこんな好条件はないからね、受け入れるし軽蔑もしないよ」
「おれも…受け入れるよ、す、好きだし…おれ達のお姫様だろ?むしろ女王様になってくれてもいいよ…」
「ぼくも大丈夫っ!!なみえちゃん大好き!嫌いになんてならないよ!」
「う~ん、しょうがないかなぁ、確かに断るなんて選択はないよね~♪ボクも受け入れるよ、よろしくねなみえちゃん♪」
『お兄ちゃん達…ありがとう!私こそよろしくお願いします!!あ、あの…えっと…あ、あっちの方は…や、優しくしてね…////』
「「「「「「ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛ん゛」」」」」」
恥ずかしそうに頬を赤く染めてもじもじと言うなみえに六人は声にならない呻き声をあげる。
「よし!んじゃ取り決めを作ろうぜ、言っとくけどな、これは無茶をしないための大事な取り決めだ、それを破った奴は制裁すっからな~これは長男命令だからな!」
弟達は頷くしかない。
「まずは、必ずゴムは着ける事、なみえちゃんはまだ学生だからね、これは必要事項ね」
うんうん頷く四人とホワイトボードを引っ張り出し書き出すチョロ松とメモるなみえ。
「それと身体に傷つけるのは絶対ダメだぞ」
一松が手を挙げる。
「ねぇ…それってキスマークとかもダメなの?マーキングしたいんだけど…」
なみえが手を挙げる。