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【おそ松さん】この恋心を受けとめて

第8章 長兄は何かと大変なの!


「後、母さん達いなくてなみえちゃん一人で大変だから、自分で出来る事は自分達でやれよ」

「いや、おそ松兄さんが一番何もしないでしょ!」

フム…確かに大変だろうな、後でなみえに聞いて何かあるなら手伝おう。

ブラザー達は朝飯を食べ終わるとそれぞれ自分で食器を片していく、オレが最後だな、食べ終えて食器を台所へもって行くとシンクに洗い物が浸けてある、ブラザー達よ…これは自分達で出来る事だよなぁ?大概いつも貧乏クジを引き、不憫扱いのオレがやる事になるんだろうなぁ…先が思いやられるぞ。

「ハァ…まったくしょうがないブラザー達だ、まぁオレがやれば済む事か」

そう一人ごち、洗い物をしようとするとなみえが台所へ入ってきた。

『あれ?お兄ちゃん?片付けは私がやるから置いといてくれていいのに』

「フッ…これくらい自分達でやるさ、一人じゃ大変だろうからな、手伝える事があるなら遠慮なく言ってくれ」

『ありがとう!カラ松お兄ちゃん、じゃあここは任せるね』

程なくして、掃除機の音が聞こえてくる。

洗い物を終えたオレは着替えに二階へ上がる、おそ松は呑気に鼻をほじっている、チョロ松は相変わらず求人雑誌を読み、トド松はスマホを弄っている…暇そうだな。

十四松と一松がいない…おそ松に言われたように、一松をバットに縛り素振りでもしているんだろうな、十四松は十四松というジャンルだが、オレは常々一松の性癖が理解出来ない、ドS なのかドMなのか…S っ気を発揮するかと思えば自分から縛られに行く、一松と過ごす時のなみえが心配になるが根は優しい弟だ、一松…オレはお前を信じてるぜ!

いつものパーカーに着替え、さてなみえを手伝いに行こうか、と部屋を出ようとするとおそ松に呼び止められた。

「カラ松?どこ行くの?」

「フッ…なみえの手伝いだが?」

「お前も本当かいがいしいね、なみえちゃんの手が空いたら会議始めるから教えてね~♪」

「わかった、だがそう言うならお前も手伝え」

「ざぁ~んねん!兄ちゃんは司令塔なの」

行ってこいと言わんばかりに手をヒラヒラさせる、まったく…こいつはいつもこうだ、言っても無駄なので早々に部屋を出ると下に降りる、どうやら居間の掃除は終わったようだ。

なみえは台所で忙しなく動いている、何をしてるんだ?
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