第7章 酒とおでんとお兄ちゃんと妹
『ちょっとぉ、触らないで…揺らさないで…暑いからぁ』
もう~…フワフワ気分なんだからぁ♪邪魔しないで、どれどれ実際歩いてみるかな…おぉ立てた♪あぁそうだ…お兄ちゃん達といたんだっけ…目がショボショボして誰が誰だかわからないや~、とりあえず挨拶はしとこう。
『アハハハ~♪ヒック…なんか気持ちいいんで…ヒック…今からなみえ行ってきまーす♪』
じゃあね~♪ヒラヒラ手を振って歩きだす、世界が廻るってこういう事か…行ける!!今なら超高速で走れる気がする…ヒック…しゃっくりでた、でも、今の私は気にしなーい♪
『行けるっっ!!!!』
「行っちゃダメだからぁっっ!!!!」
あれ~?なぁに?誰よ?手を引っ張らないで~走れないからぁ、やぁめぇてぇ~…。
「ちょっとちょっと~!!聞こえてる!?なみえちゃん、しっかりして」
ええと…もうちょっと間近で見ないとわかんないなぁ…、顔近づけないとね…ん~?あぁおそ松お兄ちゃんだぁ…。
『ヒック…ん~?おそ松お兄ちゃん?』
「そうそう、おそ松お兄ちゃんですよ~?どこいくつもりだよ!?」
『ん~…頭がフワフワして気持ちいいなぁって…んとね~今ならどこまでも歩いていけそうだったし…』
「いやいやっっ!実際千鳥足だからね!?」
ん~?私…歩けてないの?じゃあ、おそ松お兄ちゃんに運んでもらおう…アハハ~それいいや♪名案。
『そうかぁ…じゃあおそ松お兄ちゃんが連れてって~♪』
「はいはい、連れてくからお兄ちゃんに引っ付いてな♪」
『は~い…ヒック…』
ん~…ヒック…どこに引っ付いたらいいのかなぁ…?わかんないからぁ…首に手を回して~コアラちゃんでいいかな~♪
「えぇ…?あーまぁしゃあないか…よいしょっと!なーんか駅弁みたいだけど、まぁいっか♪」
駅弁?アハハ~♪そうかもね~…て、お兄ちゃんてタバコ吸うんだ~…カラ松お兄ちゃんとは違う匂いがするぅ、でも私は好きかも…落ち着くし。
「弟達よ、待たせたな~なみえちゃんなら回収したから、もう大丈夫だぞ♪」
「何それっっ!!なんでその体勢なの!?なんでそんな事になってんのぉ羨ましい!!」
「あー…酔ってるからなぁ、俺にもわかんねぇよ」
「よし!撤収な~、チビ太ぁ、今日の分はちゃんと払うからいくら?」