第7章 酒とおでんとお兄ちゃんと妹
お酒が入ったからお兄ちゃん達みんな顔が赤いしワイワイ賑やか、私も付き合いたいけど未成年だもんね、おでんを堪能しながらお水で付き合おう。
「けどよぉ、こんなべっぴんさんが同じ屋根の下って、おめぇら大丈夫なのか?」
「なんだよチビ太、大丈夫って何がよ?」
「だって、おめぇら六つ子は揃いも揃って新品だろ?おいらはこの嬢ちゃんが心配なだけでぇ」
ん~?なんだかよくわからないけど心配されてるみたい…、基本いい人なんだろうなぁ。
「んも~、そんな事なみえちゃんの前で言わなくてもいいでしょ!バカなの!?」
「はいはい、もう言わねぇよバーローチキショー!」
「まぁまぁトド松ぅ落ち着けって~、チビ太が心配すんのもわかるよ?俺達の回りにこーんな綺麗で可愛い女の子っていったらトト子ちゃんぐらいじゃん♪」
「あーっっ!トト子ーっっ!!愛してるよーっっ!!」
「もう、チョロ松兄さん酔いすぎじゃない?いきなり叫ばないでよね!?」
「アハハー!わかるわかる~ぼく達のアイドルだもんね!」
トト子ちゃん?て誰だろ…アイドル?お兄ちゃん達の好きな人?チョロ松お兄ちゃんは愛してるらしい、だって公言しちゃってるし、じゃあ…カラ松お兄ちゃんは?あれ?そういえば私…カラ松お兄ちゃんのそういう女性関係知らない…。
「聞いてよチビ太ぁ、カラ松兄さんなんてこないだのライブの時グッズ代ごっそり持ってかれてるし、いくら愛してるからってないよね~♪」
「フヒヒ…バカだよね」
「フッ…愛しいトト子ちゃんのライブなんだ、そのぐらい当然だろ~?」
『うっっ!!?』
あっ!食べてた玉子が喉に詰まった!!み、水っっ!私は胸を叩きながらとっさに掴んだ水を一気に飲んだ、ん~?水ってこんな味だったっけ?まぁいっか…、そうかぁやっぱり私の片想いか…へこむわ~、あ~この想いが届くにはまだまだだよね…ただの妹って思われてる時点でダメダメだよね~?ですよね~?あ~なんか 暑いなぁ…頭がポワポワして考えが纏まらないや…もう一杯水飲もう…なんか目がショボショボするし、近くにあるグラスはこれかな…、苦っっ!何これ…まぁいっか…あ~なんか色々考えるのめんどくさいなぁ…フワフワして気持ちいいなぁ…誰かがなんか言ってるけど今はほっといて…ちょっと揺らさないで…あぁそれにしても顔と身体が熱い…そして暑い…