第6章 天然?カラ松ガール?別にいいんじゃね?
おそ松が女湯の方へ向かって呼び掛けるが返答がない。
「あー…返事がないなぁ?もしかして先に上がったかな~」
「どうしたんだろうね?ここ、結構声響くから反応ないならたぶん先に出たんじゃないかなぁ?」
皆揃って風呂から上がったら各々のペースで服を着る、今日はチビ太の所へ行くので風呂上がりのコーヒー牛乳はお預けだ。
「お先…」
先に着替えを終えた一松が出ていくと直ぐに戻って来た、顔を赤くして少し震えている。
「おれ……駄目…あ…あれは…耐性ない…〇んこ漏らす…」
四人が訝しげに首をかしげる中、チョロ松がすかさず突っ込む。
「はぁ!?一松、お前何訳わかんない事言ってんだよ?何!?う〇こ漏らすってっっ!!」
「何?トイレ待ち?お前ら着替え終わったなら出るぞ~」
おそ松が先に出て行く、その後に皆が続く、男湯の暖簾をくぐると、休憩スペースの扇風機の前になみえがいた。
なみえはまだ少し濡れてる髪を扇風機の風にあおられながら休憩スペースのベンチに身体を反らして座っていたのだが、湯上がり特有の上気し、ほんのり頬が赤く染まった顔を上に向けてボンヤリしていた。
たぶんのぼせたのだろう、暑いのかツナギは袖口を腰に結び、身体のラインにピッタリな水色のインナーは、形のいい、ほどよく大きな胸を際立たせ、丈は鳩尾までの長さしかなく、無駄な肉等ついてないくびれの下には可愛い臍がのぞく。
まるでグラビア写真から出てきたのかと思わせる、そんな眩しい光景に皆が魅せられていたなか、上三人が呟く。
「うわぁお……ヤベェ////、マジで俺好みのナイスバディだよ…」
「oh…なみえ…なんて美しいんだ」
「あー…うん////、一松の言ってた意味がわかったよ…そりゃう〇こも漏らしそうになるよな」
下三人も顔を赤くしてうんうん頷く、ふと気配に気付いたなみえが六人を見ると困ったように眉を下げ口を開く。
『あ…ごめんねお兄ちゃん達、先に上がっちゃって、声…掛けてくれたんでしょ?思ってたよりお湯が熱くて少しのぼせちゃったみたい』
「いやいや、こっちはいいからさ、もうちょっと扇風機にあたってな♪」
「大丈夫かなみえ?暫く涼んだらいい、時間はあるからな」
『うん、ありがとうお兄ちゃん』
安心した顔で笑うと、扇風機に向き直り目を閉じた。