第6章 天然?カラ松ガール?別にいいんじゃね?
「ちょっとちょっと!!横どりするなんてひどくなぁい!?お兄ちゃんに返しなさい!!」
「断る」
「お前本当何なの!?俺の楽しみ奪って楽しいっ!?やだやだ~!なみえちゃんと遊べないなんてひどくないっ!?」
『えっあっ……』
地団駄を踏んだあげくゴロゴロ転がるおそ松、そんなおそ松を見てなみえはどうしたらいいのか分からない、とばかりに戸惑っている、静観していたチョロ松は見ていられないとばかりに止めにはいる。
「もう!上二人で何やってんだよ、馬鹿丸出しで恥ずかしいからやめてくれない?なみえちゃん困ってるじゃん!!」
「あ…す、すまない…;」
「うわーん!チョロちゃーん!!カラ松がいじめるよ~慰めてーっ!!」
弟達には甘いカラ松は素直に謝るが、おそ松はチョロ松の腰にしがみつく。
「だぁーっっ!!鬱陶しいから離れてくれない!?」
「イヨイショーッッ!!なみえちゃん、ぼくと遊ぼっ!!」
チョロ松同様、静観していた十四松が動く、カラ松の元に行くとサッとなみえを抱きあげバランスボールまで戻ると、お姫様抱っこでその上に座りポヨンポヨンとトランポリンのように跳ねる、凄いバランス感覚だ。
『わっ!?何これ♪凄い!!おもしろーい♪』
「アハハー!なみえちゃん、こわくない?」
『ううん!!全然平気♪楽しい!』
キャッキャッアハハと楽しそうにしている二人を見て、おそ松、カラ松、チョロ松は我に返る。
「「「天使がいる…」」」
「えっとその…兄さん…すまない、おとなげない事をした」
「あ~…うん、まぁいいよ別に、俺もだしなぁ…悪かったな」
「まったく、反省しろよこの馬鹿長兄!本当、十四松はいい具合に空気読んでくれて助かるよ」
居間の空気が緩んだ時、玄関の開く音がした、トド松が帰って来たようだ。
「ただいま~」
「お~、おけーりートド松ぅ!よーしそんじゃあお前ら出掛けんぞ~準備しろ♪」
「えっ?何、どうしたの?ボク帰って来たばかりなんだけど!?」
帰って来たばかりで頭にハテナを浮かべるトド松、出掛ける宣言をしたおそ松の代わりにチョロ松が説明する。
「マジで!!めっずらし…明日槍でも降るんじゃない!!でもまぁいっか♪待ってて、ボクも着替えてくるね♪」