第6章 天然?カラ松ガール?別にいいんじゃね?
『そうなんだ…残念、わかった!使わないように気を付けるね♪』
「えっ?何で今のでわかるの?」
「やめて!!お兄ちゃんの肋折って楽しい?ねぇっ!?」
「なみえちゃん、すっげーっっ!!」
さすが……オレ!そんな事を思っているのだろう、おそ松達にはいつものカラ松のクソ顔でも、なみえには違うらしい。
キラキラした顔で、ツナギのポケットから、それはもう目に優しくないスマホを取りだし、カラ松を撮りだした。
『カラ松お兄ちゃんこっち向いてっ!!あっ!今の顔いい!!』
カシャカシャとシャッター音が響く中、暫くしたら撮影会は終了した。
『ありがとう、カラ松お兄ちゃん♪いい顔撮れたよ』
「フッ…そうか」
ハッ!と我にかえった、チョロ松がつっこむ。
「待って!何今の!何でカラ松のクソ顔なんて撮ってんの!!」
「えっ?」
『えっ?』
きょとんとするカラ松となみえにおそ松もつっこむ。
「てか、なみえちゃん何そのスマホ~!!お兄ちゃんさっきからイタくて肋バッキバキなんだけど!」
『えっ?これ?格好いいでしょ♪』
そう言ってなみえが見せてきたスマホは、スマホカバーにそのままクソタンクトップを持ってきたような、ビーズとビジューでデコレーションされた、それはもうイタさMAXなスマホだった。
「格好いいな!」
『でしょ♪』
おそ松、チョロ松、十四松は理解した、なみえがただカラ松に懐いていただけではなく、カラ松ガールであったという事に。
「ま、まぁ、蓼食う虫も好きずきっていうよね」
「あ~それな~」
「そうっすなぁ」
三人が現実逃避を始めた時、松野家の黒電話が鳴った、その空間から逃げるようにチョロ松が電話に出るため、居間から出ていった。
暫くするとチョロ松が戻ってきた。
「電話、母さんからだったよ、今日は二人とも遅くなるから晩ご飯は各自でとれってさ、どうする?」
「え~?マジかよ、あ~じゃあさぁ、なみえちゃんの歓迎会も兼ねてチビ太のとこ行かね?」
「おでん!!食べたいっ!!」
「いいけどさぁ、僕持ち合わせないからね」
「しょうがねぇなぁ~、今日は兄ちゃんが奢ってやるよ♪」
「なみえ、奢ってくれるそうだ、行くだろ?」
『行きたい!!』