第6章 天然？カラ松ガール？別にいいんじゃね？

「え～！！行ったらお兄ちゃん寂しいよ～」

おそ松がなおも食い下がる、なみえは顔を赤くして、恥ずかしそうにモジモジしている。

『あ…えと…その…お…御手洗い…////もぅ～！我慢できない～！！お願いお兄ちゃん、行かせてぇぇっ！！』

そう言うとおそ松の手を振りほどき、バタバタと行ってしまった。

おそ松はクルリと振り返りカラ松に聞く。

「なぁ～？カラ松ぅ、なみえちゃんのアレって天然なの？」

「なんだ？おそ松、アレって、一連の言動とか行動のことか？」

「そう、自覚してやってんの？」

「いや、あれは無自覚だ……天然100%だ」

「たち悪いわ！！天然無自覚とか良し悪しだよっっ！！」

「なみえちゃんいい子だよっっ！！ぼく分かるっっ！！」

「いや十四松、僕は否定してるわけじゃないからね！本当にお嫁さんにしたいくらい良い子だよ？けどさぁ、これから先毎回アレじゃあ、色々持たないっていうか、精神衛生上くるからね！！」

「だよなぁ～、なんだかんだ言っても俺達って童貞よ？そのうちに誰かが理性なくすんじゃね？」

「だよね！僕の見た限りじゃ、一松なんか今日のアレで落ちたと思うんだけどね」

「ぼくもっっ！！タッティしちゃうね！！」

『ただいま～♪タッティってなぁに？』

なみえがタイミング悪く居間に戻ってきた、すかさずおそ松がごまかす。

「いや～ほら、あれだよ、そう言う民族の言葉があってさぁ、十四松の奴、楽しいと言っちゃうんだよね～」

三人は思った、苦しくないか？それ…、それに分かってないなら天然にそんな事言ったら…。

『わぁ～♪初めて聞いた！！楽しいと使う言葉なのね！私も楽しい時、使ってみるね♪』

ほらぁ、あかんやーんっっ！！！カラ松！！お前行け、止めろ！！彼らからの視線を受けたカラ松も焦っていた、そんな言葉、楽しいからといってなみえに使ってほしくない。

フッ…任せろブラザー！この…オレに！

「フッ……なみえ、タッティとは民族の罪深きアダムの眷族しか使わないロゴスだ……例えるならば預言書の記述から、なみえが使役するのは辞めたほうがいい、大義のためなら何をしたって許されざるべき悪の言の刃だ」

「アイタタタ、肋折れちゃうからやめて～っっ！」

「何言ってるかさっぱりわからん」