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【おそ松さん】この恋心を受けとめて

第1章 再会


「おーい、帰ったぞー!!」

おじさまは階段を上がって二階へ行ってしまった。

レトロな割には比較的新しい玄関から家の中に入ると、木造建築独特のなんだか懐かしい薫りがする。

「ただいま、ニート達は誰もいないみたいね」

おばさまは家の中をキョロキョロ見渡した後、こちらを振り返り首をかしげた。

「なみえちゃんの荷物は明日届く予定だけど、今着てるその余所行きの服じゃあゆっくり出来ないでしょ?今から買いに行く?」

『あっ、手持ちの荷物の中に下着なら2日分用意してるし、明日届くならわざわざ買わなくてもいいです』

「でも、落ち着かないでしょ?」

『じゃあ…今日だけ、カラ松お兄ちゃんの青パーカー貸して貰って良いですか?////』

「あら♪そんなのでいいんだったら何枚でもあるわよ!他のニート達も入れれば色もカラフルよ♪」

『青だけでお願いしまーす!!』

「ふふっ♪相変わらずブレないわね、そっちの居間でちょっと待っててね」

そう言うとおばさまは二階へ上がっていった。

手荷物を持ち、居間だといわれた部屋へ入ると普通より大きめな丸型のちゃぶ台、ぐるりと見回すと、天井からは金魚がユラユラ揺れるレトロなチューリップ型ライト、手の形の椅子、鉢巻き巻いたおじさんの額縁、中々に変わったインテリアの部屋は見ていて面白い。

『なんか落ち着く部屋だなぁ…』

手近な処に手荷物を置きちゃぶ台の前に座り、居間の雰囲気を堪能していると、おばさまが戻ってきた。

「はい、これね♪男物だからやっぱり大きいわね、でもゆったり出来る事にこしたことはないわ、さぁ、その間にお茶を用意するから着替えなさい」

そう言うと台所へ行ってしまった。

『ありがとう、おばさま、すぐに着替えますね!』

あぁぁ~~!!カラ松お兄ちゃんのパーカー、ちょっとだけ匂い堪能しとこう…スゥハァァァ~~~…良い匂~い♪

『はっ!?こんな変態染みた事してる場合じゃなかった!』

うーん…中は…ブラだけでいいかな?身体の割に胸が大きいせいで本当に窮屈なんだよね。ちゃっちゃと脱いで着替えよう。

『わぁ!!やっぱり大きいや♪彼シャツみたい、違う、彼パーカーかな?膝上黒ニーソが良い仕事してる♪よし、お着替え完了!』
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