第13章 学校が始まるまでに
台所で味噌汁を温めてるとお兄ちゃん達が次々に起きて来た。
朝の挨拶を済ませるとお兄ちゃん達は揃って朝御飯を食べる、いつもと変わらない光景だけどなんだか和むなぁ。
朝御飯を食べ終わるとお兄ちゃん達は着替えに二階に上がって行った。
今日のおやつはマドレーヌでも作ろっかな♪
『ねぇ好きって言って~好きって言って~他に何もいらないから~♪♪ねぇ好きって言って忘れ』
「好きだ…」
洗い物をしながらご機嫌にボカロの歌を口ずさんでたらふいに後ろから声がした。
『えっ!?』
振り返るとカラ松お兄ちゃんがいた…////今日はお揃いでツナギなんだね♪
『びっくりしたぁ…どうしたの?』
「いや…その…//// 可愛い声で好きって言ってって…歌ってるからつい…な////」
あぁーっ!!カラ松お兄ちゃんが照れてるぅーっ!?尊いっ!!ありがとうございまぁーっす!!
「な、なあ…なみえ、今日お昼の後空いてるなら二人で散歩にでも行かないか?」
『えっ…?い、行くっ!メチャクチャ空いてるっ!!』
嬉しくなって思わずお兄ちゃんに抱き付く……控えめに付けた香水の香りかな?良い匂~いっ!こっそり匂いを堪能する…はぁ…幸せ♪
「フッ…そうか、良かった♪」
優しく笑って私の頭をポンポンすると台所から出ていった。
そうと決まればやる事終わらせるわよ!マドレーヌ持っていって外でおやつ食べるのもいいかも~♪今日のお昼は親子丼にお吸い物、ほうれん草のお浸しにするつもりだから手は掛からない、毎日の事だから手抜きも必要よね~。
そしてマドレーヌは今から作るわよ!混ぜ合わせるだけの簡単な焼き菓子だけど、マーブルチョコとマシュマロとチョコペンで一手間加えればあ~ら不思議女子力溢れたクマドレーヌが出来ちゃうのだ♪クックパッドで一時流行ったんだよね、色々アレンジ出来ちゃうから面白い。
『テンションあっがるぅ~♪』
そこからの私の行動は早かった、お昼は簡単に作れるから問題なし、マドレーヌはお兄ちゃん達の分もあるから普通のとクマドレーヌを数も多めに作ったし、後は出掛ける前に紅茶を大きめの保温性のステンレスボトルに入れれば出掛けれる。
形が崩れないように私達の分だけ籠バスケットに入れる。
『出来た~♪』
お昼ご飯まで少し時間あるから居間に行く。