第12章 尾行ブラザーズ
夢《うわぁ♪美味しそう》
A《このスフレも美味しそう♪フワッフワだよ♪わぁ…何この食感…口の中フワッフワ、ほらっ♪食べてみ》
夢《どれどれ…ハァ~…美味し~♪不思議な食感だね♪》
A《 あっ、そうそう聞いてよなみえ~、うちのパパったら私に自分の会社継がせるつもりみたいでさぁ…ハァ…やんなっちゃうよ…うちって建設会社でしょ?でも私女じゃん?無理だってのっ!なみえのとこみたいな会社なら女社長でもいいけどさぁ…》
夢《え~?でも私が継ぐのはまだ先だよ?いくつかあった会社も財務整理で明け渡したし、そこらへんでバタバタしてたんだよね…相続するのはいいけど、死んじゃったパパ達のようになんて今の私じゃ無理だもん…まだ高校生だし。
思い入れがあったから一つだけ残した下着会社も私が大学卒業したら継ぐって話になってるから、後々の私の為に後見人で代表取り締まり役になってくれてる松野のおじさまには感謝してもしたりないわよね》
A《 そっか…あんたのとこも大変だねぇ…私はどっちにしても先は婿養子とってそっちに継いで貰うしかないのかな~?でもだからこそお見合いでも恋愛でも財産目当てと浮気性のダメ男は回避したいってとこなんだけど…うまくいかないね~》
夢《私は別に会社は継いでくれなくてもいいかな…私が働いて養うから側にいてほしい…まぁ手伝ってくれるっていうならそれに越した事はないんだけどね♪》
A《 まぁなみえの場合はお兄さんしだいってとこかな?》
夢《アハハ♪そうなるかな、いっそのこと贅沢言わさせて貰うなら六つ子全員ほしいわね♪頑張って養いたいくらい私にとっては大事だもんっ!!」
A《 ちょっwマジでイケメン六人とか逆ハーじゃん、さすがにそれは向こうにも都合があるでしょ?けどあんたの場合本当にやっちゃいそうだからね~♪》
夢《そうね…目標増えたわね♪お兄ちゃん達全員誰にもあげたくない…他のお兄ちゃん達が考えてる事はわからないけど、せめてカラ松お兄ちゃんだけは絶対に離さないんだから!それでも無理っていうなら私一生涯独身でいいもんね!》
A《なみえが一生涯独身とか無理でしょ、周りがほっとかないでしょ~に》
夢《他の人には全く興味ない、 畑に転がってる腐ったキャベツか人参かじゃがいもにしか見えないもん》
A《 それ…前にも言ってたね…》