第12章 尾行ブラザーズ
A《なみえ、スイーツでも食べに行こっ、私おごっちゃうよ♪その後ショッピングでもしない?》
夢《本当?いいの?やったぁ行く行く♪》
A《 色々つもる話もあるからさ、場所変えよ♪》
二人はカフェテラスのテーブルから立ち上がると楽しそうに歩いて行く。
その後をおそ松達も尾行する。
「女の子二人になったらもっと危なくね?」
「フッ…オレはとことんつけていくぜ!家に帰るまでが遠足だからなあっ!」
「いやいや、遠足じゃないからね?」
「暗くなる前に帰ってきてくれればいいんだけどね…」
「あれっ?歩いてても声掛けられてるねっ!!」
「そこそこ可愛い子と美人可愛い子が連れだって歩いてたら目立つよねぇ、見つけたらボクだって声掛けるよ」
夢《あっ、ここだね、口コミで書いてあった通りの可愛いお店だね♪》
A《まさにスィーツパラダイスって感じだよね♪》
歩いていた二人が見つけた店の中に入って行く。
「あー…あそこは……ボク達が入ると逆に目立つね」
「何?トド松は行ったことあんの?」
「女友達とだけどね、可愛い内装にお客さんも女の子ばかりだからね~…野郎にはきっつい店なんだよね…ハァ…」
「フッ…可憐なガールばかりならオレ達は外にいても大丈夫なんじゃないか?」
「まぁそうだよな、会話は聞けるんだしな~」
「おれも…そんな場違いな空間…ムリ…○ンコもらす…」
「アハハッ!即行でバレますぜっ!」
「色んな意味でリスク高いよ、僕も入るのはやめといた方がいいと思うね」
人通りが多い為、店の入り口が見えるがなるべく目立たない場所で待機する事にした六人だった。
中では注文を終えた二人の会話が続く。
夢《良いよね~こういうお店、今度お兄ちゃん達も連れてこようかな♪》
A《やめといたら?男の人にはいたたまれないんじゃない?》
夢《そうかな?食べさせあいっことかしたらただのスィーツも極上のスィーツになりそうなのになぁ…》
A《 気持ちはわからないでもないけどね、今日は私と食べさせあいっこしようね♪》
夢《アハハ♪それいいね》
「やべぇ…俺達いつかあの店に連れてかれるぞ…」
「まぁボクは別にいいけどね、行ったことあるし♪」
「オレも一人なら無理だがなみえとなら行けるぜっ!」
「ちょっと静かにして、聞こえないからっ!」