第12章 尾行ブラザーズ
モ《えっ?はっ…?何だよ…それ…》
A《そう言う事だからモブ男、勝手に一人で帰ってね♪私はあんたよりなみえの方が大事だからさ、あんたに傷つけられたこの子のメンタルフォローしなきゃいけないから、とっとと私となみえの目の前から消えてくんない? 》
「お、おい…俺の耳がおかしくなったわけじゃねぇよな…?あれ?本当になみえちゃんか…?」
「Oh ……oh ………」
「あー…うん…聞き間違いじゃ…ないね…」
「いいね…ヒヒッ!ゾクゾクする…おれにも言ってくれないかな…」
「<■><■> あー…………」
「あ…あはは…は?なみえちゃん…?ぶちギレたら変わりすぎでしょっっ!!A子ちゃんも大概きっつい子だよねっ!こわっっ!マジでこわいってーのっっ!!女の子が信じられなくなるよっ!!」
あまりのなみえの豹変ぶりに先程までのモブ男に対する怒りも忘れて六人は、暫し呆然とする。
A《なみえ?大丈夫?落ち着いて?あのモブ野郎はもういないから、ね?》
夢《A子?えっ?あっ…ごめん…ごめんね…私またやらかしちゃった…ごめん…A 子の彼氏にとんでもない事言っちゃった…》
A《あー、もう彼氏じゃないからいいのいいの 、気にしないで、早い段階でクソ野郎ってわかったんだから感謝してるよ?こっちこそ毎回お兄さんの事になると無意識にぶちギレるなみえにダメ男判定させちゃってる…謝るのは私だよ…ごめんね、嫌な気分にさせちゃったね…なみえは何も悪くないからね、むしろ安定のお兄さん一筋で安心したよ♪》
夢《A子…ありがとう》
A《うん♪ なみえはやっぱり笑ってる方が可愛いよ♪ねぇ?おじ様とおば様が亡くなってからなみえのとこの本家筋もバタバタしてて大変だったみたいだしさ、正直皆心配してたんだよ?でもその様子ならちゃんと可愛いがられてるんだね!よかった!》
夢《うん…うん…ありがとうA子…》
「へぇ…思ってたよりいい子だねぇ」
「あぁ、そうだな」
「あのぶちギレも無意識ってどんだけだよ…」
「無意識なら頼んでも無理っぽいね…残念…」
「はぁ~…びっくりしたっ!!よかった!元にもどってるっ!!」
「ま、まぁカラ松兄さんやボク達の悪口限定の豹変なら仕方ないんじゃないかなー」