第2章 女の子は脆いんだから
「ちぇ~…こんな可愛いい子と仲良くなれるならサボるんじゃあなかった」
「はいはーい!!質問しマッスル!なみえちゃんて今いくつ?」
「確か…今高校二年生だから、17才だ、」
「何それ~!!ピチピチ女子高生!!兄ちゃんも抱っこしたい~!」
「おいぃ!長男!おっさん臭いし、犯罪臭するからやめろっ!」
「……」
「いや、何か言って一松!!」
「たは~、17才可愛いいっすな~」
「そうだね十四松兄さん♪兄さん達みたいな〇ンコでクズな童貞には高嶺の花だよね♪」
「何然り気無く兄達ディスってんのトド松!!お前だって童貞クズの一人だからね!!!」
こんな時でもチョロ松のツッコミは安定だった。
「なぁ、もういいだろう?あまり騒ぐとなみえがゆっくり休めないだろうし、質問はここまでだ」
カラ松はこれ以上兄弟達が騒がないように質問を締めた。
『う…う、んぅ…』
『カラ…松…お兄…ちゃん』
『く、苦しい…よ』
寝言でも、魘されているなみえの布団を囲み六人が一斉に顔を覗きこむ、長い睫毛が瞼にあわせてふるふる震え、形のいい眉がキュッと寄せられ、プルプルしたサクランボのような唇が苦しそうに喘ぐ、キメ細やかな白い肌には汗をうっすらとかいている。
扇情的なその寝顔に誰かの喉がゴキュリと鳴る。
『お…おっぱい…潰れちゃうよ~…』
「てか、どんな夢見てんの!!この子っっ!!」
寝言にもツッコむチョロ松、ハッとしたトド松がジトリとカラ松を見る。
「ねぇ、カラ松兄さん…これさぁ、絶対あの時抱き締め過ぎたせいだよね?もしかしてわざとなの?」
カラ松は丁寧になみえの前髪をかきあげ、汗をハンドタオルで拭いながら呟く。
「さぁ…どうだろうな…」
『ん…うぅ』
寝苦しいのか、寝返りをうとうとしてなみえが呻く。
どこか痛そうな動きだ。
「そういえばその子、一松に背中蹴られたんだろ?湿布とか貼っておかないと痣になるんじゃない?」
「「「「あっ…」」」」
チョロ松が指摘すれば、当事者達は忘れていたらしい。
「よし、じゃあここは長男である俺が貼ってやる♪とりあえず脱がそうぜ!」
「させるかっ!!!」