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無気力グリリング【僕アカ】

第5章 No.4 ちょっとだけ。


スタート直後に、轟くんが緑谷くんに向けて氷結攻撃を放つ。
でもそれを読んでたらしい緑谷くんが右手中指を弾かせて衝撃を飛ばす。


その衝撃で砕かれた氷の冷風が、観覧席に吹いてくる。
・・・デコピンしてこの威力か。でも、緑谷くんのそれは何度も軽はずみに発動出来る訳じゃない。
その証拠に・・・。




零无「(今ので、緑谷くんの指が変色するほどにダメージを受けた。
保健室で聞いた限りだと、今の緑谷くんが100%で撃てばその反動がくる・・・つまり、)
自分にダメージくるのを解って撃つ、自損覚悟の打ち消し・・・」




まあ、轟くんがどのくらいのパワーで攻撃してくるのか解らないんだしそれで間違ってるとは言えないけどさ・・・。
・・・なんだろ、緑谷くん・・・。


その次もそのまた次も、緑谷くんは向かってくる氷結攻撃を相殺していく。




切島「ゲッ、始まってんじゃん!」

上鳴「お!切島。
二回戦進出やったな!」




どうやらさっき鉄哲くんと戦ってた切島くんが戻って来たみたいだ。




切島「そうよ次、おめーとだ爆豪!
よろしく」

爆豪「ぶっ殺す」

切島「ハッハッハ、やってみな!
・・・とか言っておめーも轟も、強烈な範囲攻撃ポンポン出してくるからなー・・・。バーっつって」

瀬呂「な」

爆豪「ポンポンじゃねえよ。ナメんな」

切島「ん?」




切島くんの言葉を言い返すように、爆豪くんは言葉を続ける。




爆豪「筋肉酷使すりゃ筋繊維が切れるし、走り続けりゃ息切れる。
“個性”だって身体機能だ。奴にも何らかの“限度”はあるハズだろ」

零无「・・・ま、そだね。
誰にだって出せる威力には限度があるし、その分の許容超過をカバーするのがコスチュームの被服控除な訳だしね」

常闇「・・・と言う事は、神和のコスチュームも何かしらの許容超過を補っているのか?」

零无「あー・・・鋭いとこ突いてくるね常闇くん。
でも私の場合は、“個性”が“個性”だからね。機動性と防寒熱性を重視してるだけだよ。
・・・強いて言えば、どの“魔法”を使うか解らなくするように口元を隠してるくらいかなー」




ほら、だからデザインがフード付きマフラーだったでしょ?と言えば常闇くんは「なるほど・・・一理ある」と返した。
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