第6章 No.5 ルールはルール。
相澤「引く訳ないだろ」
零无「そーかな・・・」
相澤「ああ」
零无「・・・ふへ、だったらいいな」
ふにゃりと笑い慣れてない笑みを浮かべれば、しょーさんもふっと優しく笑う。
おー、イケメン。
しょーさんももうちょい愛想よくしたらメディアとかで人気になると思う。
しょーさんと別れて、観覧席に向かった。
[雄英高校・特設スタジアム観覧席]
マイク『さァいよいよラスト!!雄英1年の頂点がここで決まる!!
決勝戦、轟 対 爆豪!!!
今!!スタート!!!!』
マイク先生のテンション高々な司会を右から左に流しながら、私は耳郎さんの隣に座った。
フィールドでは轟くんが氷解を作り上げてる。ふむ・・・。
耳郎「あ、お疲れ零无!」
零无「ただいまー」
蛙吹「惜しかったわね零无ちゃん」
零无「いやあ、まさか足が出るとは・・・」
BOOM!!
氷解をぶっ壊して爆豪くんが出てくる。
んー、やっぱやるなあ。
轟くんが爆豪くんに氷攻撃を使うけど、すかさず“爆破”で避けて空中で轟くんの髪やら服やらを掴む。わーおアクロバチック・・・。
爆豪「ナメ・・・・・・ってんのか、バァアアカ!!」
BOOM
ガガッ・・・ブン!
パキパキ・・・
投げ飛ばされた轟くんが氷壁を作って場外を回避する。
あれ、アナゆ・・・んんっ()
ついでに氷攻撃された爆豪くんはそれをかわして跳んで轟くんに攻撃。轟くんは爆豪くんの右腕を左手で掴んだ。
・・・・・・轟くん、迷ってるのかな。
零无「(調子が崩れてるって言うか・・・)」
爆豪「てめェ、虚仮(こけ)にすんのも大概にしろよ!ブッ殺すぞ!!!」
轟「!」
爆豪「俺が取んのは完膚なきまでの一位なんだよ!
舐めプのクソカスに勝っても取れねんだよ!デクより上に行かねえと意味ねえんだよ!!勝つつもりもねえなら、俺の前に立つな!!!」
何でここに立っとんだクソが!!!と怒声が飛ぶ。
・・・大丈夫だよ。轟くん。
君は確かに迷ってるけど、きっともっと強くなれる。