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無気力グリリング【僕アカ】

第5章 No.4 ちょっとだけ。


麗日さん、大丈夫かな・・・。

見かけによらず頑張り屋で優しいから、その分悔しさも大きいだろうな・・・。




瀬呂「おーう、何か大変だったな悪人面!!」

蛙吹「組み合わせの妙とは言え、とんでもないヒールっぷりだったわ爆豪ちゃん」




麗日さんとの試合から戻って来た爆豪くん。

うん、言っちゃなんだけど見ようによっては確かにヒール(悪役)だったよね。




爆豪「うぅるっせえんだよ、黙れ!!」

上鳴「まァー、しかしか弱い女の子によくあんな思い切りの良い爆破出来るな。
俺はもー、つい遠慮しちまって・・・」

蛙吹「完封されてたわ、上鳴ちゃん」

上鳴「・・・あのな、梅雨ちゃん・・・」




ザッザッと歩いて来た爆豪くんが、私の隣に「フンッ!!」と言って座った。

あ、ちなみに切島くんと緑谷くんは試合がもうすぐって事で観覧席には居ない。


ドカッ


爆豪「どこがか弱ェんだよ」

零无「・・・・・・」

爆豪「・・・んだよ、マジョ女」

零无「んー、なんか爆豪くんって雰囲気変わったと思って」

爆豪「あ?」

零无「入学当初の爆豪くんなら、麗日さんが相手なら情け容赦なく爆破させてた。
でも、今の爆豪くんはちゃんと麗日さんを相手にしてる。これって、成長だよね」

爆豪「・・・・・・ふん」

耳郎「零无、あんた・・・相変わらず人間観察得意よね」

零无「え、そうかな?」

峰田「無意識かよ!
じゃあよ、オイラはなんか変わったか?ん?」




なぜか期待の眼差しを向けてくる峰田くん。

・・・遠回しな言い方するとかなり美化しちゃうし、そのまま言った方が良いか。




零无「峰田くんは性格的な面ではあんまり変わってないかな。むしろ欲求不満度は上がってる。
でも時々ちらっとヒーローになりたいって気持ちが伺える一面が少なくとも見えてきたと思う」

峰田「・・・・・・!!!
おいおい・・・まさか神和、オイラに気g・・・」


ビスッ


峰田「のぉおおおお・・・!!??」

耳郎「あんまりアホな事言ってると頭に爆音流し込むわよ。
・・・あ、そろそろ切島の試合始まるみたいよ」




そう言いながら峰田くんの目に“イヤホンジャック”を食らわせ続ける耳郎さん。

・・・なんかよく解んないけど峰田くんドンマイ?
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