第5章 No.4 ちょっとだけ。
芦戸「〜〜〜〜〜ッ!!!!」
ビリビリ・・・!!
ごぼっ
芦戸さんの口から、気泡が出る。
四肢をダランと垂らしてるから、気を失って・・・・・・って!
バシャッ
芦戸「・・・・・・っ、けほっ・・・ぇほ・・・!!」
慌てて大洋地果を解除して、その場に倒れた芦戸さんに駆け寄る。三雷は発動
解除してすぐに咳き込んだって事は意識はあるって事・・・だよね?
零无「え、ごめん電気強すぎた・・・!?」
芦戸「うー・・・けほっ・・・。
だ、大丈夫・・・けど身体がビリビリするぅ・・・」
零无「あー・・・まあ麻痺するレベルだし・・・」
芦戸「麻痺・・・。うへー・・・全然身体動かないや・・・。
・・・悔しいけど、コーサン!」
降参宣言を聞いて、ミッドナイト先生が「芦戸さん、行動不能により降参!神和さん2回戦進出!」とマイクを通して結果報告を告げる。
ぐでーっと大の字になって寝転んでる芦戸さんに、カメラロボと同じタイプのロボがBRRR・・・と2台やってきて担架に芦戸さんを乗せる。
リカ婆の所に運ばれてく時に、芦戸さんに「ガンバ!」とグーサインと一緒に激励を飛ばされる。
零无「(・・・あーあ、私に喜怒哀楽があれば今頃にやけてるんだろな・・・)」
担架に乗せられて運ばれていく芦戸さんに手を振り返して、会場から退場するまで見送ってから私も入場口から退場した。
[雄英高校・特設スタジアム観覧席]
上鳴「お、戻ってきたぜ!」
葉隠「お帰りー!」
零无「・・・、うん。ただいまー」
言われ慣れてない言葉に一瞬詰まるも、いつも通りに返事をして空いていた上鳴くんの隣に腰掛けた。
蛙吹「さすが神和ちゃんね。
見事なコンボだったわ」
零无「ありがと。
本当は窒息で気絶させるつもりだったんだけどねー、芦戸さん思いの外元気だから麻痺させたんだ」
尾白「相変わらずサラッと簡単に言う・・・。
見てくれよ、俺の尻尾。神和のさっきの電気が伝わってきて毛が倍増してるよ?」
障子「某魔女のデッキブラシみたいになってさすがに驚かされたぞ・・・」
感想を一通り聞きながら、私は始まった八百万さんと常闇くんの試合に目を向けた。