第4章 No.3 おなじだけどちがう。
声をかけてきたのは、同クラの尾白くんだった。
その隣にはえっと・・・確か、B組の庄田くんも居る。
零无「尾白くん。それに、B組の庄田くん・・・だよね?」
尾白「あのさ、俺らと組まない?」
零无「え。
私は全然構わないけど・・・逆にいいの?」
庄田「僕は歓迎するよ、何せ1位を取った人だろう?
君が居てくれたら百人力さ!」
尾白「庄田くんもこう言ってるしさ・・・どうかな?」
・・・ぼっちじゃないって素晴らしいな((((
てか尾白くんもそうだけど、初対面の庄田くんめっちゃ男らしすぎて眩しいよ。
零无「・・・うん、それじゃお願いしよっかな。
よろしくね。尾白くん、庄田くん」
尾白「こちらこそ!
よろしく、神和さん」
庄田「これで3人!
騎馬としては万全を期してもう1人欲しいところだけど・・・」
「なあ、庄田。
ちょっといいか?」
庄田「ん?
おや、心操くんじゃないか。・・・」
心操「お前らさ、もう組んだのか?」
尾白「(庄田くん・・・?)
ああ、組んだよ。あと1人探してるんだ。・・・・・・」
零无「・・・・・・?
あれ、尾白くん?庄田くん・・・?」
・・・どーしたんだろ、なんか2人とも・・・機能停止って感じ・・・?
彼の質問に答えたら急に・・・。・・・・・・心操くんの“個性”かな。
・・・・・・なら。
零无「(属性召喚・カオス)」
〝空隙(カズム)〟
心操「へえ、まだ1人空いてるんだな。
良かったら俺も入れてくれないか?」
零无「うん、いいよー。
でも私騎馬の方やりたいからさ、心操くん騎手やってくれるかなー」
心操「・・・?」
零无「問いかけに答えた相手を操れるとかそー言う“個性”?
でもザンネン、ついさっき“個性”を無効化するの発動したよ」
心操「・・・・・・ちっ、さすがはA組のチート“個性”持ちだな・・・」
ビンゴだったみたい。
心操くんは面倒くさそうに舌打ちした。
零无「はは、そのチート“個性”と組もうとする君も君だと思うけど。
それで、騎手はやってくれるの?」