第4章 No.3 おなじだけどちがう。
・・・まあ、兎にも角にも予選通過。
B組の予選通過結果はちょいと気になるけど・・・まあなんとかなるか。
ヴンッ
ミッド「さーて第二種目よ!!私はもう知ってるけど〜〜〜・・・何かしら!!?
言ってるそばから」
ドゥルルルル・・・
ミッド「これよ!!!!」
バーーン!
零无「騎馬戦?」
上鳴「騎馬戦・・・!」
峰田「騎馬戦・・・!」
蛙吹「個人競技じゃないけど、どうやるのかしら」
ミッド「参加者は2〜4人のチームを自由に組んで騎馬を作ってもらうわ!
基本は普通の騎馬戦と同じルールだけど、一つ違うのが・・・」
・・・え、これ上位に振り当てられてるPが高くなってくんなら・・・。1位2人の私と緑谷くん、ヤバくね?
ミッド「今回は1位が2人だから、当初のPを半分ずつにして・・・1位に与えられるPは、500万!!!!」
緑谷「・・・・・・・・・500万?」
予選通過した生徒達からの視線が私と緑谷くんに集まること集まること・・・。
ミッド「上位の奴ほど狙われちゃう──────────・・・
下克上サバイバルよ!!!」
零无「500万・・・」
ミッド「上を行く者には更なる受難を。
雄英に在籍する以上、何度でも聞かされるよ。これぞ、Plus Ultra!
予選通過1位の神和零无さん、緑谷出久くん!!
持ちP500万!!」
集まる、視線。
みんなの目がそれぞれ私と緑谷くんに向けられる。
《あの子が・・・》
《ヒトの化け物》
脳裏にこだまする、遠い昔の声。
でも今は違う。
あの時とは状況が全然違う、周りの目。
こうなるとは表面上では覚悟してた・・・。
けど・・・それでも。
相澤「(・・・さすが。理解が早い)」
零无「(重いなー・・・)」
そして始まった、チーム決めの交渉タイム。
15分でチームを組めって・・・プロになった時のサイドキックとの連携と他事務所との合同“個性”訓練も兼ねてるって事か。
騎馬戦の細かいルールを聞きながら、私は誰と組むか考えていた。
んー・・・どーしよ。
私の・・・って言うか私と緑谷くんの場合、P数はあんま関係ないよね。
零无「(チームを組むなら普段から関わりのある人とか・・・)」
「神和」