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無気力グリリング【僕アカ】

第1章 No.0 やり過ぎ要注意。


一週間後。


・・・うん。
一週間後。

実技試験の2日後に筆記試験も終わらせて、合否の発表が届く予定日。


世間一般で言う、近隣トラブルも無く至って普通に過ごせている。
スマホにもだいぶ慣れた。

私は今日も今日とてパズ懸に勤しんでいた。



コン


零无「お」


かぱ


零无「おー。きた」




何かを投函されるような音が聞こえて、玄関ドアの郵便受けの蓋(ふた)を開けて見た。

そこには赤い蝋で封をされてる〝雄英高等学校〟と書かれた封筒があった。


さっそく見てみよう。



ペリっ


零无「んー・・・通知書と、小型投映機か」


ブン・・・


根津『やあ!
校長の根津(ねづ)だよ!』

零无「あ。おひさー」

根津『うん、久しぶり!
って、僕校長だからね?』

零无「あ、失礼。
癖って言うのは抜けないものですねー」




投映機から映し出されたのは、ネズミ・・・もとい根津さんだった。

わー、本当に校長だったんだ。




根津『筆記試験だけど、文句無しの満点だったよ!』

零无「まあ、でしょうね」

根津『さすがは零无くんだね。
・・・で、実技試験なんだけど』

零无「・・・?」




自己採点でも合格ラインは超えてた。


はて、何やら言いにくそうにしてる。
・・・あ。
もしかして・・・。

根津さんは「実はね・・・」と言葉を続けた。




根津『実技試験の結果としては、筆記試験と同様に満点もいいところだよ。
でもねえ、一言で言うならやり過ぎ』

零无「あー・・・。やっぱり・・・?」

根津『うん。
実質上は君がダントツで1位なんだけどさ、2位との差が開きすぎなんだよね。
“敵”ポイントにしろ救助(レスキュ-)ポイントにしろ、異常と言うか異様でね。スポーツで言うならダブルスコアだよ?』

零无「そんなに稼げたんですか。
でもそれが何か悪い事なんですか?」

根津『悪くはないよ。悪くは。
ただ・・・あまりに成績優秀過ぎて、それを公表する訳にもいかなくてねぇ』




公表・・・あー。なるほど。

そんなにありえない結果になっちゃって、インチキとか不正を働いたんじゃないかって思われちゃうかもしれないって訳ね。





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