第4章 No.3 おなじだけどちがう。
パキッ
零无「おっと、、」
すぐに私の足元目掛けて凍らせてくる轟くん。私はそれを後ろに軽く跳んで避けた。
危ないなあ・・・。
轟「雄英もそうだが・・・お前もかなりエンターテインメントしやがるな、神和」
零无「えー、そう?
私の“個性”はどっちかと言うと人を楽しませるってよりサプライズだと思うけど。・・・お?」
ボゥン
爆豪「はっはぁ、俺は───
関係ね─────!!」
地雷爆風と、自身の“個性”の爆破を組み合わせてるのか爆豪くんが文字通り跳びながらこっちに向かって来た。
うおう、爆豪くんの方がエンターテインメントじゃん。
爆豪「てめェ、宣戦布告する相手を間違えてんじゃねえよ・・・!」
零无「だ、から・・・危ないっての・・・っ」
マイク『ここで先頭がかわったーー!!
喜べマスメディア!!おまえら好みの展開だああ!!』
え。
あ、私の事か。
爆豪くんの爆風に押されて2人よりも少し前に出たのか。
・・・後続もラストスパート、そろそろゴールにワープ・・・。
パキパキ・・・ッ
BOMB!
バチッ!
零无「!デジャヴ・・・っ」
轟「ワープさせねえぞ、神和」
爆豪「ワープしたら爆死させんぞマジョ女ぁ!!!」
2人からの攻撃を、消しかけてたアイギスで防ぐ。
危な・・・。ミューズは自動発動じゃなくて自律発動だから、不意打ちに向いてないってのに。
・・・アイギスを展開しながらのへメラは相性悪いし・・・。
やむなし、自分の脚で走るか。
後続の生徒達が迫るのを見て轟くんも爆豪くんも、考えてる事は同じらしい。
下手な小細工はナシ。
服やら腕やらを三つ巴な感じになって引っ張り合う。
ゴールまで、後10数メートルくらいか・・・?
と。
その時だった。
BOOOOOM!!!!
零无「っ、!」
マイク『後方で大爆発!!?
なんだあの威力!?』
零无「え・・・」
マイク『偶然か故意か────────
A組緑谷、爆風で猛追ーーーー!!!?』
爆豪くんの爆破音よりも、大きい音が会場に響いた。