第4章 No.3 おなじだけどちがう。
一面地雷原!!!
怒りのアフガンだ!!
地雷の位置はよく見りゃわかる仕様になってんぞ!!目と脚酷使しろ!!』
うん、そうくると思った。ヒーローものって何かと爆発するよね()。
・・・んー、これ以上ふざけたらしょーさんから“個性”を消され兼ねないしなあ。
数メートル先には地雷を踏まないようにして歩く轟くん。
爆豪くんも、轟くんに追いつきそう。
零无「そんじゃいっちょ、マジメにやろーか」
私は例のごとくしゃがんで地面に手をついた。脳裏に巡る、地雷の配置。
・・・・・・ふうん、さすが雄英。かなり仕掛けられてるね。
てか、こんだけ仕掛けられてて音と見た目だけ凄いんなら・・・。
零无「・・・利用しない手は、無いよねぇ。
属性召喚・ミューズ、アテネ」
〝音美博(インヴォケイション)〟
首と両手足首に、黄金色のリボンがシュルと巻かれる。それを確認して、私は一気に地雷原を走った。
マイク『おぉっと、A組神和どうしたぁ!??
無防備に地雷原に突入したぜクレイジーだなオイ!!!』
会場に響くマイク先生の声と、足元でカチッとスイッチが入るような小さな音が聞こえたのはほぼ同時だった。
・・・よし、今っ。
〝灰ナル盾〟!
キュイン
轟「・・・?
(なんだ・・・神和の両足首に巻かれてる金色の帯みたいなやつが、何かに反応してる・・・いや、振動してる・・・?
それにあのいきなり出た灰色のバリアみてえなの・・・USJにも・・・)」
マイク『なんだなんだァ!?
地雷踏んで爆発してるはずなのに、神和にはダメージいってねえぞ!?』
まあ、そりゃアイギスで爆発と爆風を防いでるからねえ。アイギスは防壁だけど、バリアにも出来るんだよねー。
零无「・・・・・・3個。
不時着したくないし・・・っ、と!」
BOMB!!!!
轟「!!」
零无「追い、ついたっ」
ざっ
ミューズは音を司る。
地雷の音をリボンに吸収させて、その吸収した爆発音を両足首のリボンから音波にして放つ。音がすごい地雷3つの音を吸収してひとまとめにしたのを一気に放出すれば、人1人吹っ飛ばすのは簡単な訳で。
私は一気に轟くんの近くまで飛んだ。あ、違う跳んだ。