第4章 No.3 おなじだけどちがう。
轟「・・・それを言えばいいのか?」
零无「うん。
言ってくれれば私のモチベーションと会場の一部の人達が湧く」
轟「・・・わかった」
零无「あ、カメラロボ一瞬だけでいあから轟くんアップしてくれますー?」
ちょいちょいとカメラロボを手招きして、会場のディスプレイに轟くんが映ったのを確認してから私は轟くんにアイコンタクトを送った。
轟「プロヒーローになって・・・とにかく“敵”をぶっ殺したいです。
だから・・・駆逐してやる、1匹・・・残らず・・・!!」
「「」」
零无「それでは聞いてください。
Linker Horizonで、紅蓮の翼」
♪〜
うん、マイク先生ぐっじょぶ。
本当に紅蓮の翼を流してくれるとは思ってなかったよ。
轟「・・・なあ神和。
俺としてはかなりしっくりきたセリフだったけど、なんだったんだ?」
零无「まあ、早い話が声優さんネタだよー」
轟「観覧席から甲高い悲鳴がいくつも聞こえるんだが」
零无「本当にその声優さんが好きなら誰だって叫びはするよー」
轟「救急車呼べとか聞こえるんだが」
零无「・・・・・・みんな生きてー!」
やりすぎた。
実況席から物凄くジト目で睨まれてる気がする。
包帯ぐるぐる巻きの教師に睨まれてる気がする。
零无「・・・うん、反省しとこ。
ごめんね轟くん、言わせちゃって」
轟「別にどうって事はないが・・・、・・・!」
爆豪「くそがっ!!!」
零无「あ、爆豪くん」
止めていた足をまた動かして、走って行く轟くん。
“個性”で爆発させながら飛んでくる爆豪くん。んー、やっぱスロースターターなのかな。
・・・っと、私もゴールに向かわないと。
半分はもう超えてるよね・・・雄英の規模を考えると、多分次がラスト。のはず。
零无「(第一関門は仮想“敵”の群れ・・・第二関門は綱渡り・・・派手大好きな雄英なら、多分・・・)」
マイク『そして早くも最終関門!!
かくしてその実態は────・・・