第4章 No.3 おなじだけどちがう。
零无「おーい、頭上注意だよーっと」
ふ・・・・・・っ、
FALL!!
CRAAAASH!!
「「うおおおおお!!???」」
マイク『おおっとぉ!?
1-A轟が攻略した思えば、次に同じく1-Aの神和がいきなりパッと出て来て・・・仮想“敵”を浮かせて落して妨害しやがった!!
こいつぁシヴィー!!!』
はい、ナイス解説。マイク先生。
すと、と落とした仮想“敵”の上に着地して私は先に進んだ。
落としたのは1機だけじゃなくて複数だから、砂埃は凄いのなんのって。けどまあうん、これで多少の足止めは出来たかな。
零无「・・・んー、またワープするのも良いけど・・・障害物を体験したいしやめとくか」
と言う事で、私はそのまま普通に走って轟くんの背中を追いかけた。
そして辿り着いた第二関門。
そこには岩の足場がいくつもあってロープを張り巡らされてる、一番下が奈落の底みたいに真っ暗になってるステージがあった。
これは・・・綱渡りしろってか。
しっかし、相変わらずここの学校ってお金のかかること好きだよね。
轟くんは足の裏を凍らせてるのか、スムーズに綱渡りをしている。うわ、滑らか・・・。
落ちたらアウトっぽいし・・・。・・・そーだ、ここはアレやってみるか。
零无「見様見真似だけど・・・。
属性召喚・アネモイ」
〝翼〟(ウェンティ)
ふわ・・・と、この際だから左右の色を白と黒に変えて翼を私の背中に具現化させた。
えーと、確かこう・・・右手を左胸、左手を背中だったかな?
それっぽいポーズを決めてから、飛んだ。
零无「心臓を、捧げよ」
・・・バサッ!
「「・・・・・・・・・。
・・・はぁぁあああ!!???」」
轟「!」
すとっ
零无「やあ、轟くん。
ちょいと言ってほしいセリフがあるんだけど」
轟「!、?」
私は轟くんの近くに着地して、ちょっとびっくりしてる轟くんにごにょごにょと耳打ちした。
うん、これはファンサだよね。