第4章 No.3 おなじだけどちがう。
そして早速始まった第一種目。
障害物競走。
計11クラスで総当たりレースで、コースは私達が居るスタジアムの外周約4km。
自由さが売りの雄英高校、とゆ事で。
コースさえ守れば何しても良いとの事。
・・・ほぉう?
まあ、“体育”だもんね。
でも、“祭”だもんね。
私だってそれなりにルールは守りますよ?
ルール“は”。
みんながゾロゾロとスタート位置につき始める。
・・・て言うか、スタートゲート狭いねー。
ミッド「スターーーーーート!!」
ダッ!
零无「あらまあ、みんな我先に走り出しちゃって・・・。
(これは明らかにスタート地点から・・・)」
轟「最初のふるい」
パキ・・・
やっぱそうくるよね。
轟くんが足元を凍らせながら先頭に繰り出す。
それを読んでいた1-Aの面々がそれぞれ逃れて、轟くんを追いかけた。
零无「・・・さて、と。
私もボチボチ行こうか・・・なっ、と!
(属性召喚・アネモイ)」
〝冷凍北空〟(ボレアス)!!!
ヒュオ・・・ッ!
「うわ・・・っ!」
「な、なんだ・・・こんどは突風!?
てか、寒・・・っ!!?」
北風は凍てつく突風・・・。
それをスタートゲートの出口から吹かせれば轟くんに足元を凍らせた1年生達が一気にスタジアム内に飛ばされた。
零无「んでもって・・・。
属性召喚・へメラ」
〝夜境昼〟(モイラ)
フッ・・・
パッ!
生徒達を後方に飛ばしたおかげで見えた、仮想“敵”の群れ。
夜境昼は見た事ある場所・・・つまり、見えてる場所ならどこにでもワープ出来る。
だから、轟くんが真っ先に凍らせた仮想“敵”の真上が1番見えやすかったからそこにワープした。
轟「!」
零无「かーらーのー・・・、属性召喚・ウラヌス」
〝天〟(カイルス)!!
FLOAT
とっ・・・
真下周辺に居た、仮想“敵”達をまとめて浮かせてそれに乗る。
お、ラッキー!と思ってその開いたコースを走り始める生徒達各位。
・・・へへー、ザンネン。