第4章 No.3 おなじだけどちがう。
で。
爆豪くんから本気出せとか言われた、放課後。
眠かった・・・。
いつもだけどね。
だってランチラッシュの日替わりランチB、めっちゃ美味しかったんだもん。
辛さ控えめの焼きカレー・・・半熟卵はトロットロだし乗っかってるチーズの伸びること伸びること。ミシュランの星をあげたいくらいだ。
お腹いっぱいになったら眠くなっちゃうのは不可抗力。きっと不可抗力。
態度はアレかもしれないけど・・・私テストで結果残すタイプだから。
なんかもう、全国の学生さんに嫌われそうな考えだね。うん・・・。
ザワザワザワザワザワザワザワ
零无「ん・・・・・・。
・・・ふぁぁ・・・・・・、・・・っさいなー・・・何事?
文面だとザワザワがワザワザに見えてくるっつの・・・」
耳郎「やっと起きた・・・あんた、先生に当てられても一瞬起きて答えてすぐ寝るとか・・・よくやれるわね」
上鳴「うるせーのはアレだよ」
零无「いやだって眠いんですもの。
・・・で、アレって・・・・・・」
ザワザワしっぱなしの廊下に目を向ける。
なんと。
そこには。
名前も知らない生徒達が廊下からゴm・・・山のように1-Aの教室を覗き込む姿が。
先頭に居るのは・・・藍色っぽい髪をオールアップさせてる男子と、爆豪くん。
あ、これ絶対余計なコメント言ってるよ。
「調子のってっと、足元ゴッソリ掬っちゃうぞっつー・・・宣戦布告しに来たつもり」
零无「(わー、言うねー・・・)」
ぐおっ!
「隣のB組のモンだけどよぅ!!
“敵”と戦ったっつうから話聞こうと思ってたんだがよぅ!!エラく調子づいちゃってんなオイ!!!
本番で恥ずかしい事んなっぞ!!」
零无「(エラくチンピラ並みのテンションだなオイ)」
あれ、これもしかしなくても1-A=調子乗ってる奴らって思われてる・・・?
さて、爆豪くんはこの状況どーする気なんだろ。
と思ってたら爆豪くんはそのまま帰ろうと人混みを掻き分けたではないか。うおう、凄いな爆豪くん。
それにすかさず切島くんがツッコム。
爆豪「関係ねえよ・・・・・・・・・。
上に上がりゃ、関係ねえ」
ほー・・・。
爆豪くんも言うねー。
・・・かくして、1-Aの注目度は学校イチになったとさ。