第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
視覚→見た文章や図形を暗記。
聴覚→聞いた音や会話を完コピ。
触覚→触った物や地形を把握。
味覚→食べた物の飲んだ物を原料まで解る。
嗅覚→嗅いだ匂いの原因が解る。
書き終えて、2人に見せる。
うん、こんな感じだよね。
緑谷「・・・す、凄いね・・・!
これが本当なら、プロヒーローになったら色んな事故や事件で困ってる人達を救ける事が出来るよ!!」
零无「はは、緑谷くんは素直正直だねー」
緑谷「だって本当に凄いよ!
ですよね、オールマイト!?」
オール「えっ?
あ・・・ああ、そうだね。しかし神和少女、なぜそのもう1つの“個性”の事を公開していないんだ?」
零无「・・・・・・・・・なんで、か・・・」
緑谷「確かに・・・。
これだけ凄い“個性”なら、すぐにプロヒーロー達からスカウトの声がきそうなのに・・・」
心底理解出来ないと言う風に、緑谷くんは私を見てくる。
・・・ま、そーだよね。
今の私は、緑谷くんから言わせれば“個性”を持て余している人間の内の1人。
そう見られても、仕方ない。
零无「・・・言ったよね。
“感情”が欠けてる代わりに“五感”で情報を得ているのは、私の“二つ目の個性”の一部だって」
リカバリ「・・・・・・・・・」
零无「ニンゲンみたいな“個性”は期待されるものだけど・・・バケモノみたいな“個性”は、期待されて良いものじゃないよ」
うんざりする。
“感情”が無いって事は、表情があからさまに顔に出ない。出せない。出し方を知らない。
・・・今、私は緑谷くん達にどんな顔をしてるように見えるかな。
真顔で言ってるように見えてるかも。
ガラ・・・
「失礼します」
止まった空気の中、緑谷くんが何か言おうとする。
けど丁度保健室の戸が開いて誰かが入って来た。
「・・・オールマイト、久しぶり!」
オール「塚内(つかうち)くん!!
君もこっちに来てたのか!!」ブッ)
トゥルーフォーム(元の細っこい体型)の時の特徴なのか、オールマイト先生が小さく吐血する。
・・・え、これ色んな意味で大丈夫・・・?と思ってると、塚内さんはオールマイト先生の1番仲良しな警察なんだとか。
なんでも“敵”の事を詳しく聞きに来たらしい。