第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
[雄英高校・保健室]
保健室に着いてからオールマイト先生は私にちゃんと話してくれた。
自分が持ってる“個性”のワン・フォー・オールがどう言うものか・・・その力を“無個性”だった緑谷くんに継承したと言う事も。私に話してくれた。
ちなみに、教師陣もオールマイト先生の“個性”の事は知ってるらしく・・・リカ婆もオールマイト先生の事情を知ってるらしい。
まあそりゃそうか。
オールマイト先生と緑谷くんはリカ婆に治癒してもらって、ベッドに横になってる。
私はリカ婆の隣に座って自分で怪我した左脇腹をゆっくりしっかり治していた。
オール「多分だが・・・私、また活動限界早まったかな・・・。
一時間くらいはまだ欲しいが・・・」
緑谷「オールマイト・・・」
オール「まー仕方ないさ!
こう言う事もある!」
零无「あ、それなら前もって一時間分を私の“個性”で回復しておけば大丈夫だと思いますよ」
オール「!本当か神和少女」
零无「はい。
木々が豊富な森林とか水が清らかな水辺だったら効果高いですし」
リカバリ「あんた・・・大丈夫なのかい?」
零无「うん、なんか吹っ切れた。他でもないしょーさんからオッケー出たし、これからは存分に“個性”使うよ。
・・・それにしても、緑谷くんがオールマイト先生の“個性”を受け継いだってのは納得かな。道理で使う度に身体に反動くる訳だよ」
緑谷「あはは・・・ごめん、秘密にしなきゃいけない事だから言えなくて」
零无「・・・それじゃ今度は私の番だね。
あ、オールマイト先生。タメで喋っていーですか?」
オール「うむ、私は構わないよ」
零无「ん。それじゃ改めて・・・。
まず結論から言って・・・・・・私の“個性”は、2つある」
「「!」」
私の一言目に、オールマイト先生と緑谷くんが反応する。
・・・まあ、普通の反応だよね。
大抵の人のほとんどは持ってる“個性”は1つだもんね。
零无「学校と市役所に提出してるのは、今日も使ってた“魔法”・・・」
緑谷「うん、色んな属性を使えるんだったよね?
体力テストの時に重力と風を使ってたし今日だって瞬間移動したり剣みたいなのとか灰色の壁を使ってたよね。それについさっきまで回復もしてたし・・・多分“魔法”って言うくらいだし