第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
零无「って、言うか。
オールマイト先生でいいんですよね?」
オール「ん?」
緑谷「・・・あ!
お、オールマイト・・・!」
オール「・・・!!」ハッ)
しまった・・・!!みたいな表情をする緑谷くんとオールマイト先生。
あ、やっぱこの細っこくなってるのがオールマイト先生なのか。
轟「教師陣(プロヒーロー)か・・・。
ここにこれだけ集まるって事は、学校全体に仕掛けて来たって事じゃなさそうだ」
切島「緑谷ぁ!!
大丈夫か!?」
前から思ってたけど、切島くんっていい人だよね。
けど・・・うーん、これは多分オールマイト先生は見られたくないパターンだよね。
一応、まだアテネのアイギスは消してないから見えてないけど・・・どーしよ。ちなみに、アイギスの色は灰色。
オール「待っ・・・」
ズッ!!
「生徒の安否を確認したいから、ゲート前に集まってくれ」
いきなり切島くんの前に競り上がる壁。
これは・・・コンクリート?
ドス・・・ドス・・・と歩いて来たのは、えーと・・・。
「ケガ人はこちらで対処するよ」
切島「そりゃそうだ!
ラジャっす!!」
立ち去っていく切島くんの足音。
オールマイト先生はクラ・・・とその場に座り込んだ。
オール「ありがとう、助かったよ・・・セメントス」
セメント「俺もあなたのファンなので・・・。
このまま姿を隠しつつ、保健室へ向いましょう。
しかしまァ、毎度無茶しますね・・・」
零无「(あ、そだ。
せメントス先生だった)」
オール「無茶をしなければやられていた。
・・・それ程に、強敵だった」
零无「・・・・・・。
あ、もし良かったら私が幻覚かけていつものオールマイト先生の姿に見せましょうか?」
セメント「幻覚を・・・?」
オール「そんな事まで出来るのか?神和少女」
零无「はい」
オール「・・・・・・それなら、頼もうかな」
零无「はい。
・・・属性召喚・オネイロス」
〝人姿〟(モルペウス)
スゥー・・・
蜃気楼がかかるみたいに、オールマイト先生の姿がさっきまでの巨体になった。