第1章 No.0 やり過ぎ要注意。
マイク『・・・・・・・・・ッ!??
ィ・・・・・・ッYEAAHH!!!!!
おいおいどうした演習会場Gのリスナー達!
試験はタイムリミットがあるんだぜ?』
「「・・・!!!」」
プレゼ・・・長いな。マイクPでいっか。←
マイクPのその言葉に、私以外の受験生がハッと我に返ったように走り出した。
・・・さて、残り8分23秒。
零无「・・・よし、他のもやってみよ」
とは言っても。
歴代の最高ハイスコアはどのくらいか知らないけど、“敵”ポイントはもう十分稼げたよね。
仮想敵って言ったって無料で作れるって訳じゃないだろうし。
やり過ぎないように、って言われたし。
だとすると、仮想敵を撃破して稼ぐポイントじゃない方・・・。
零无「(ただ“敵”を倒すだけの、シンプル極まりないのが天下の雄英高校の入試だなんて思えない。
情報力・機動力・判断力・戦闘力。この4つが“敵”との戦いに必要な基礎能力。
・・・そして何よりもヒーローに欠かせないのが、)」
ドド・・・ッ
ズガガガッッ!!
零无「お」
轟音と共に、大型の仮想敵が建物を壊しながら現れた。数は3機。
いや確かに学校所有の土地だけどさ・・・。
どうやら逃げる受験生達を追ってるらしく、仮想敵の前には数人の受験生達が居た。
うん、でっかい。
・・・圧倒的脅威と対峙した時のヒトの行動は正直だ。
雄英は、受験生(私達)に真価を問うてる。
「くっ・・・!
こ、んなんあり!?
デカすぎっしょ・・・!!?」
零无「(あらま。こんな大きいのにポイント無しとか・・・)
大怪我したくないヒト、私の後ろ来て」
「え、は?!」
零无「・・・3、2・・・。
1・・・・・・ゼロ」
三秒あれば十分。
私のは、即時発動タイプだし。
左手をギミックに向けて、重力をイメージした。
零无「属性召喚・ウラヌス」
“天(カイルス)”
PRESS
零无「・・・・・・大丈夫?」
スクラップ工場よろしく押し潰された、仮想敵。
私は後ろでぽかんとしてる受験生達に声をかけた。
残り、3分18秒。