第1章 No.0 やり過ぎ要注意。
上鳴「俺、上鳴(かみなり)電気(でんき)ってんだ!
俺らの居るとこ女子少ないよな、けどレベル高いから量より質!って感じでレベル高え!
キミもレベル高い!実技試験(コレ)終わったらお茶しない?」
零无「・・・・・・女の子目当てに来たなら貴方も相当だと思うけど」
上鳴「え。あっ、いや別にそう言う軽い気持ちで来たんじゃないぜ?」
零无「まあ別にいいけど。
それより、いいの?」
上鳴「?」
零无「ここ、何でもありが売りの雄英だよ」
マイク『ハイ、スタートー!』
どこからともなく・・・じゃなくて、建物の屋上に居たプレゼント・マイクがさらっとスタートの合図を出す。
そのいきなりの号令に、ぽかんとする受験生。
・・・ぽかんとしちゃってまあ。
それは隣に居る上鳴くんも同じで、「なんだ?」と首を傾げている。
マイク『どうしたあ!?
実戦じゃカウントなんざねえんだよ!!走れ走れげ!!』
零无「(地形は遮蔽建造物過多・・・駆動音が聞こえる。仮想って事は有人じゃないよね。・・・なら)
・・・上鳴くん、お先に失礼(棒読み)」
上鳴「えっ」
零无「属性召喚(エンチャント)・アイテル」
一応上鳴くんに声をかけてから、地面を指でトンと突いた。
空から降ってくるんじゃなくて、ワープしてきたみたいにパッとその場に出てくる感じ・・・。
マイク『賽は投げられてんぞ!!?』
〝天上光明(アーエール)〟!!
ZAN
「「・・・・・・えっ??!」」
模擬市街地の中からZANとかBOOMとかガシャンとかちらほら聞こえてくる。
うん、全部命中したっぽいね。
・・・んー、やり過ぎたかな。
イメージで想像するのと実際にやるのは違うや。
てか、あ。
零无「(ポイント・・・数えるの忘れてた)」
ズゥン・・・と模擬市街地Gの入口すぐのところに仮想敵が倒れ込む。
上鳴「ちょ・・・えっ?!
仮想敵が壊れ・・・は?」
「お・・・いおいおいおい!?
始まったばっかなのになんだこりゃあ!??」