第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
緑谷くんなら・・・オールマイト先生と、何かある緑谷くんなら・・・・・・。
その何かは解らないけど、緑谷くんが「時間が・・・」とか「僕だけが・・・」とかブツブツ呟いてる所を見ると、オールマイト先生の“個性”がリミット付きって考えれば納得がいく。
黒霧「どうやら子どもらは棒立ちの様子・・・神和零无の事は今回は諦めましょう。
あと数分もしない内に増援が来てしまうでしょうが、死柄木と私で連携すればまだ殺れるチャンスは存分にあるかと・・・」
死柄木「・・・・・・うん・・・。
うんうん・・・。鍵は、まだ大丈夫だもんな・・・。
そうだな・・・そうだよ・・・そうだ・・・。
やるっきゃないぜ・・・目の前にラスボスが居るんだもの」
・・・鍵・・・?
なんの事だろ・・・。
いや、それより・・・唯一オールマイト先生の秘密を知ってる緑谷くんなら、きっと・・・。
死柄木「何より・・・脳無の仇だ」
零无「(きっとって言うか、絶対・・・救けにくる!!
属性召喚・へメラ・・・アテネ)」
〝夜境昼〟!
フ・・・パッ
死柄木「!」
切島「な・・・緑谷!!?
って、神和も!!??」
死柄木「(速い・・・!)」
緑谷「オールマイトから、離れろ」
〝灰ナル盾〟(アイギス)!!
SHIELD!!
オールマイト先生の前にワープして、アテネでオールマイト先生をすっぽり包むバリアを出す。
そのバリアの前に跳躍してきた緑谷くんが黒霧目掛けて拳を振るおうとする。
ズボッ
ズルッ
黒霧「二度目はありませんよ!!」
死柄木「神和ィ・・・・・・・・・!!」
死柄木が黒霧の背中に右手を突っ込み、その右手が跳んできた緑谷くんに向かう。
私は私で、手に持ったまま消してない細剣を構えた。
細剣じゃパワーが心許(こころもと)ないけど・・・顕現し直す暇も与えてくれなそうだし・・・やるしかない・・・!
零无「(実体の無いモヤを防げるか解んないけど、やるしかない・・・)」
ドズ
「「!!!!」」
オール「来たか!!」
モヤから出ていた、死柄木の手に何かが命中した。
・・・なんだ・・・銃弾・・・?