第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
転ばないようにしながらオールマイト先生を見守る。
・・・目を逸らしちゃダメだ、これが・・・プロのヒーロー・・・!
オール「“無効”でなく“吸収”ならば!!限度があるんじゃないか!?
私対策!?私の100%を耐えるなら!!
更に上から捩じ伏せよう!!」
零无「(・・・・・・!
殴り合ってるって言っても、オールマイト先生にもそれなりのダメージがきてる・・・血を吐きながら、その1発1発に全力を乗せて・・・!)」
オール「ヒーローとは常にピンチをぶち壊していくもの!
“敵”よ、こんな言葉を知ってるか!!?」
ド・・・
〝Plus Ultra〟(更に、向こうへ)!!
ッドガァ・・・ン
まるで大砲か何かか。
オールマイト先生の渾身の一撃が脳無にクリティカルヒットし、脳無はそのままUSJの天上をぶち破って飛んでいった。
零无「・・・パないわー・・・」
切島「・・・・・・漫画(コミック)かよ。
“ショック吸収”を無い事にしちまった・・・究極の脳筋だぜ。
デタラメな力だ・・・再生も間に合わねえ程のラッシュって事か」
轟「(これがトップ・・・)」
爆豪「(プロの世界か・・・!)」
オール「・・・やはり衰えた。全盛期なら、5発も撃てば充分だったろうに・・・。
300発以上も、撃ってしまった」
・・・もうそろそろ時間切れ(タイムリミット)・・・。
どーすんの、オールマイト先生。
多分オールマイト先生の“個性”がリミット付きって知ってんのは、この場だと緑谷くんと私だけ。
死柄木「・・・・・・衰えた?
嘘だろ・・・完全に気圧されたよ、よくも俺の脳無を・・・。
チートがぁ・・・!
全っ然弱ってないじゃないか!!
あいつ・・・俺に嘘教えたのか!?」
またガリガリと自分の首を掻く死柄木。
・・・なんだ、ヒステリックになってる?
来るなら来い、と睨むオールマイト先生。
・・・ハッタリだ。
轟「さすがだ・・・俺達の出る幕じゃねえみたいだな・・・」
切島「緑谷!それに神和も!
ここは退いた方がいいぜもう。
却(かえ)って人質とかに、されたらやべェし・・・」
・・・考えろ。
今の私に出来る最善。
考えろ。
緑谷くんが、取る行動・・・!