第3章 No.2 器物損壊・個人情報盗難・不法侵入
ズズ・・・
ズ・・・
零无「っ!
、っと・・・とと・・・」
視界は暗いまま。
けど、地に足はついてる。
・・・室内か?
・・・いや、違う・・・。
零无「・・・地下ゾーン・・・か」
窓1つ見当たらない、全体的に暗い場所。
室内でこんなに暗いのはさすがにおかしい。
でもここが地下だとしたら、納得がいく。
念の為地面に手を触れてみる。
零无「・・・広いな・・・。
USJ全体の地下って事か。これは出口探すの根気いる・・・」
ザ・・・
零无「(・・・お出ましか。それとも・・・クラスの誰かか)
・・・誰?」
・・・・・・・・・。
応答無し。
て事は、“敵”!
頭に浮かんだポリゴンから考えて・・・相手は1人。
体温低くて少し感知しづらいな・・・。
・・・どうする、先手必勝で仕掛けるか・・・?
「・・・神和・・・?」
零无「・・・」
名前を呼ばれる。
・・・罠とかハッタリかもしれない。
さっきのモヤ“敵”とは違う声。
ホイホイ答えると思ったら大間違いだ。
「・・・・・・神和。・・・神和・・・。
・・・どこだよ、ここに居るんだろ・・・“魔法”使いの神和零无・・・」
零无「(こっちが反応して場所を突き止める気か・・・?)」
「出て来いよ・・・・・・・・・」
零无「(足音からして、まだ距離はある・・・。・・・一気に距離を詰めて攻撃するか、遠距離から連続攻撃・・・。
それか、逃げに徹底して地上への出入口を探すか・・・・・・どうする・・・!)」
「・・・出て来ないなら地上(うえ)に居る子どもを殺して、お前の前に突き出そうか?
このままタイムオーバーなんて嫌だしなぁ」
零无「(!・・・コイツ・・・)」
「こっちはゲームクリアがオールマイトの死とお前を連行だ、それ以外の子どもやプロが死のうが殺されようがどっちでもいい・・・」
零无「(ハッタリ・・・だとしたら・・・、・・・っいや。だとしても・・・!)」
「死人が、増えて。
死体が、転がるだけ」
・・・・・・っあー。もう。
私のせいで誰かが傷つくんなら考えてる暇、無いじゃんか。