第2章 No.1 手始めの初めまして。
何たる偶然。
え、なぜか居ない緑谷くんがピンポイントで私と組む予定だったの?
オール「参ったな、今頃緑谷少年は保健室で治療を受けていると言うのに・・・」
零无「(・・・・・・・・・・・・)
オールマイト先生、私は1対2でも良いですよ?」
オール「なぬ!?」
零无「出来ればヒーロー側で」
「「!!?」」
蛙吹「・・・零无ちゃん?
1対2で圧倒的不利なヒーロー側は、さすがに無理じゃないかしら」
この場に居る全員の言葉を蛙吹さんが代弁する。
んー、まあそう思うのがフツーだよね。
零无「これ訓練だけどさ、“敵”って・・・必ずしもタイマン張ってくれるとは限らないじゃん?
〝Plus Ultra〟精神だよ」
オール「・・・!!
神和少女がそう言うなら止めはしないが・・・本当に良いのか?」
零无「はい」
オール「・・・・・・・・・OK!
では予定を変更して神和少女対Kチームだ!!」
ザワつくみんな。
さて、肝心なKチームは誰かな。
オール「では改めて!
アルファベットがKに変わった人は手を挙げてくれ!」
爆豪「・・・・・・・・・」
轟(とどろき)「・・・」
・・・ざわ・・・っ!
あれ。またざわついた。
え、なんで??
耳郎「あちゃ〜・・・よりによって強敵2人・・・!
零无、あんた本当に大丈夫?」
零无「んー、多分」
八百万「無謀ですわ・・・。
確かにこれは訓練ですが、あの2人が相手となると無傷で勝利出来るとは思えませんわ」
零无「なにも無傷で勝とうなんて思ってないよ。そこまで完全無欠なチート“個性”じゃないと思うし。
ま、大怪我しないように頑張るだけだよ」
オール「それじゃあKチームは先に入ってセッティングを!
神和少女は5分後に潜入してスタートしてくれ」
モニタールームから出て行く2人。
2人とは喋った事ないからよく知らないけど、轟くんはフツーにしてる。
・・・けど、爆豪くんってもっと暴れてる感じだと思うけど・・・大人しい?
・・・んー、考えてても仕方ないか。
耳郎さんから「ガンバ!」と声援を送られて、私もモニタールームを後にした。